地域密着型店舗が多いこのエリアですが、居酒屋好きには知られた名店です。
変形のコの字カウンターとテーブル席の店内はかなり狭く、ポジション取りに苦労します。
山積みの炭酸飲料が、いかにこの店で下町ハイボールを飲む人が多いかを物語っています。
まずはドリンクから。
もちろん私は下町ハイボール。
I君は生ビールの大ジョッキ。
年代物のアサヒビールの古いロゴが懐かしい。
この店は、地元葛飾の水元飲料製SANYO DRINKの炭酸を使用しています。
先ほどの小島屋が使っている、強炭酸で知られる墨田区吾妻橋の輿水社製アズマ炭酸とは対照的に穏やかな泡が特徴。
まずは炭酸を丸ごと一本グラスに回し入れ、そこにあらかじめ一升瓶に仕込んでおいた梅エキスと甲類焼酎の前割を注ぐというスタイルの製法です。
本日二度目の乾杯。
改めて店内を眺めます。
ベニヤ合板の壁や天井は、年季が入って飴色に変色しています。
小さい黒板には本日のおすすめ。
鍋物は冬期限定でしょうか。
いくつかつまみを頼み、更に豚ホルモン焼きを頼もうとすると、カウンターの中にいるお姉さんが
「まだひとつもでてないから、注文は待ったほうがいいですよ。うちは一人前が多いから」
とアドバイス。
もちろん下町居酒屋らしいツンデレです。
しばらく待って料理が出てきました。
揚げ餃子。
辛子が添えられていますが、醤油も垂らして。
パリッとした食感。
中の餡は少なめなので、よりクリスピーに感じます。
がつなま。
これは旨い。
下町居酒屋の王道、ハムカツ。
これには中濃ソースをかけて。
もちろん間違いない定番の味。
ウインナー焼。
赤いウインナーを期待していましたが、そうではありませんでした。
下町ハイボールをお代わり。
目の前のカウンターはとても狭いので、空いたお皿や空き瓶を返したいところですが、この店はそれを数えてお勘定する回転寿司方式なので、目の前がどんどん狭くなっていきます。
ほとんどが常連さんのお店。
カウンターの中のホール係のお姉さんは、お客さんを名前で呼びます。
「今日は遅かったですね、〇〇さん」
「〇〇さん、お会計!」
きっと家もみなさん近所なのでしょう。
立石のように観光地化していない分、地域密着店らしい温かさを感じるお店です。
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