台風一過で週末はいい天気です。
日曜日の今日、思い立って佐原までドライブに出かけました。
一週間前に小江戸川越へ出かけましたが、事故渋滞に巻き込まれて大変だったこともあり、千葉の自宅からそれほど遠くない佐原までドライブすることにしました。
まずはJR佐原駅へ。
小江戸の玄関口に相応しい町屋造りの立派な駅舎です。
江戸時代、日本国中を測量して回り、初めて実測による日本地図を完成させた伊能忠敬(いのうただたか)は、佐原の誇り。
きれいに整備された駅前のロータリーに、立派な銅像が建てられています。
「樋橋(とよはし)」。
かつて小野川の東から対岸の水田に用水を送る為にあった大樋を、現代の観光用としてイメージして作られた橋です。
30分ごとに落水し、ジャージャーと音を立てるので「ジャージャー橋」とも呼ばれています。
駅前の観光案内所で貰ったパンフレットを片手に散策を続けます。
レンガを積みあげて建てられた2階建ての洋館は、三菱館。川崎銀行佐原支店(開業明治13年)として建設され、県内でも有数の洋風建築として知られています。
現在は市に寄贈されて観光案内所に利用されていますが、工事中で中の見学はできませんでした。
その向かいにとても歴史を感じるお店を見つけました。
明治期の建造物。
ごま油製造「油茂製油所」の看板。
「油茂」と書いて「あぶも」と読みます。
寛永年間、1630年頃の創業で、現在22代目という大変歴史のある製油業。
ごま油が特に評判だそうで、「マツコ&有吉 かりそめ天国」で紹介されたらしく、先週の川越の芋けんぴのデジャブのようです。
説明によれば、浅く煎った白ゴマを、数百年間受け継がれる秘伝技法である「玉絞め」と呼ばれる石臼で丁寧に搾り上げたごま油。
大正年間から使い続けている玉絞め機という機械でじっくりと時間をかけて油を搾ります。他の搾油法に比べて圧力が小さく、20kgの原料から7kgしか油が取れない、現代ではとても効率が悪いとされる搾油法ですが、玉絞めにしかできない芳醇でありながらさっぱりとしたごま油になるといいます。
帰宅して、夕食の時に佐原の道の駅で買った地場の小松菜のお浸しに垂らして食べてみました。
豊かな風味ですが、実にサラッとしていて、妻も
「もっと買ってくれば良かった」
と後悔する味でした。
ちなみに、ネット通販にも対応している現代的な老舗です。
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