その筆頭は立石ですが、それ以外の駅にもよく足を運びました。
今日は、そんないくつかの駅から堀切菖蒲園を訪れることにしました。
4年半ぶり。
駅前の通りから一本入った路地裏にある小島屋。
元祖ハイボールの提灯を掲げるお店。
暖簾をくぐれば、そこは昭和。
タイムスリップです。
空いている席に腰掛け、まずは元祖ハイボールを頼みます。
葛飾あたりの下町では「ボール」と言えばこの下町ハイボールのこと。
戦後の混乱期に、当時高価だったウイスキーハイボールを模して、焼酎甲類に着色エキスを加え、炭酸で割ったもの。
この店のハイボールは強炭酸で知られる興水舎のアズマ炭酸を一気に注いで作るので、口の中で激しく炭酸が弾けます。
料理は牛もつ煮込みとにら玉。
仕切りのきついお母さんの姿はなく、娘さんだけ。
お母さんがどうされたのか気になりました。
にら玉は絶妙の半熟で、たまご好きの私も大満足。
ボールは二杯目。
しみじみと懐かしい下町の元祖ハイボールを舐めながら、改めて4年半の月日の長さを実感します。
1,250円払って、二軒目へ。
住宅地の中に小さな飲み屋が点在するのが、この堀切の特徴。
二軒目はもつ焼のんき。
入口脇が焼台になっています。
もちろんここでもハイボール。
下町でハイボールといえば、焼酎ハイボールのこと。
この店では、ウイスキーハイボールは別表記になっています。
ここの名物はしろタレ。
もう一品オチモト(おっぱい)を頼みました。
柔らかさの中に弾力のある歯ごたえのしろ。
オチモトは独特の柔らかい食感。
全体に濃厚な脂を感じます。
ゆっくりともつ焼きを味わいながら、炭酸のきついボールを流し込みます。
大阪では出来なかった、東京下町居酒屋の愉しみです。
お会計はお皿をカウンターの上にのせて。
1,380円。
京成の高架をくぐって、南側へ。
線路沿いにも飲み屋が並んでいます。
堀切の名店、哈爾濱餃子が三軒目。
今日の締めはここで、と決めていました。
日本語はたどたどしいものの、実に人のよい中国人老夫婦が営む小さな店。
カウンターには5人しか入れません。
持ち帰りもやっているので、近所の方がおかずに買って帰る姿もよく見かけます。
ここにはハイボールは無いので酎ハイにしまいた。
焼餃子。
美しい焦げ色。
齧り付くと、中から肉汁が出てきます。
厚めのカリッとした皮が実に旨い。
もう一品、ピータン豆腐のサラダ。
締めに相応しい展開。
「ラーメン食べますか?」
と奥さん。
もうラストオーダーの時間です。
お腹はいっぱいですが、つい誘われるままに注文。
昔懐かしい正油味。
麺は固めに茹でてもらいました。
満腹で、一気に食べられる自信が無かったからです。
ゆで卵は固茹で。
こんなところにも昔を感じます。
ちょっと持て余し気味ですが、残すのはポリシーに反します。
なんとか寄り切りましたが、もうお腹はパンパンです。
さすがに50も半ば。
ずいぶんと食が細りました。
1,530円払って駅へ。
久しぶりの堀切菖蒲園。
私の好きな葛飾の下町らしい店との再会に、一週間の疲れも和らぎました。
後は乗り過ごさずに家に帰れるかどうか、が問題です。
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