大阪から出張で上京してきた友人Kさんと、コロナ禍を挟んで5年ぶりの一献です。
宿が大井町だというので、久しぶりにそちらで飲むことにします。
新規開拓をしようと検索したところ、我々好みの店が見つかりました。
「大衆酒場こいさご」。
JRの線路沿いの東側、細い袋小路の突き当り。
通りすがりに入るようなロケーションではなく、知る人ぞ知るお店。
あらかじめ電話をしたのですが、予約は受けないとのことで、19時にお店に到着。
暖簾を潜ると残念ながら満席ですが、立飲みカウンターがあり、そこでウエイティングが可能とのこと。
豊富なラインナップのメニューと、その低価格ぶりに期待が高まります。
私はいつも通り黒ホッピーでプレイボール。
煮込み豆腐にもつ煮が乗った「重ネ」からスタート。
私のお気に入りの船橋の「大衆酒場増やま」の人気メニューに、大井町の酒場で対面するとは思いませんでした。
コンセプトは増やまのそれですが、味は薄めの塩味。
これはこれで旨い。
15分ほどしてコの字カウンターに空きが出たので、そちらに移動して本格的にスタートします。
ハムカツを頼みます。
分厚いハムが嬉しい。
油切りのバットにのって出てくるに至って、疑問は確信に変わります。
小松菜ナムル。
これが280円でも良いのでしょうか。
Kさんの希望でホワイトボードから小鰭酢とまぐろ海苔。
青海苔がたっぷり。
パリッとして、手巻き寿司風で楽しい。
明太子のピリ辛とトロっとしたチーズの甘みが、異次元のハーモニー。
少し強めの酒が飲みたくなったので、芋焼酎のロックを貰います。
私が単身赴任していた大阪時代の懐かしい思い出から、この5年間の空白まで、話が尽きません。
もう少し飲んでつまみたかったので、緑茶ハイにきゅうりぬか漬けと定番のマカロニサラダを合わせます。
浅漬けはお袋の味。
マカロニサラダは濃厚なマヨネーズ味のインパクトが大。
これは相当旨いです。
締めは再び酎ハイ。
2019年1月以来ちょうど5年振りの一献に話は尽きず、気が付けば2時間半の長っ尻。
お会計の時に、気になっていたことを女性店員に尋ねます。
すると、やはり私の想像は当たっていました。
女性店員が店主を呼びに行きます。
「2年前の夏にオープンしたんです。増やまが好き過ぎて、同じような店になってしまいました」
と照れ笑いする店主。
とうとう、リスペクト系まで生まれた千葉の名酒場「増やま」。
老若男女、幅広い客層で満員御礼なところまでそっくりです。
自分のお気に入りのお店のファンが開いた店が繁盛していることに、微笑ましい気分になって、お店を後にしました。
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