2019年6月13日木曜日

また一つ昭和の灯が消える。看板の無い名酒場、木場「河本」で 三冷ホッピー


知る人ぞ知る木場の名酒場「河本」が7月いっぱいで閉店すると知り、仕事終わりに直帰で木場に来ました。


前回いつ来たのか、記憶も曖昧です。
明るい時間に来たのは初めてで、お店が周囲の風景に埋もれていました。


暖簾とも言えない暖簾を潜ると、閉店を惜しむご常連が多いのか、変形コの字カウンターはほぼ満席。
右手の一番奥に案内されました。


名物のお母さんは90過ぎで昨年初めに他界され、今はご親族の義妹さんが切り盛りしています。


「大阪から帰って、早く再訪すべきだった」
と後悔しても仕方ありません。
「親孝行したいときに親はなし」
と昔から言う通り。


最近は木曜日と土曜日の週二日の縮小営業ですが、それも回らなくなって、とうとう閉店ということのようです。
昭和レトロな濃密な空間には、様々な置物や貼り紙。
ガラクタと言えなくもない品々には、亡くなったお母さんと常連さんとの思い出が詰まっているのでしょう。


ここはもちろんホッピー
にしました。


ビールもありますが、実はホッピー専門のお店なのです。


冷蔵庫で冷やされたジョッキとソトとナカ。
ホッピーの正しい流儀である三冷を頑なに守っています。


つまみは冷や奴を頼みます。
元々あまりつまみの種類は無く、乾きものでホッピーを一杯飲んで、お母さんと世間話をして500円、というようなお店。


ゆっくりと三冷ホッピーを舐めながら冷や奴をつまみ、ご常連と妹さんの会話に耳を傾け、お母さんの最期を偲びます。


ホッピーは一杯で切り上げるのが、通っぽいのですが、もう少しこの店の空気を味わってから、と思い、二杯目を注文。
今度は黒ホッピーで。


ソーセージできますか?」
と問うと
「はい」
との返事。
壁のサランラップの芯で作ったメニューを見ると、ほとんどやめてしまっているようです。
名物の煮込みやおでん、鳥手羽煮などは縮小営業で限りがあるとも聞いていました。


魚肉ソーセージ を切って、キャベツの千切りにのせ、ソースをかけただけのつまみですが、いかにもこの店らしい絵になる一品。


小一時間、最後の「河本」をしっかりと目に焼き付け、身体に刻んで店を出ます。
お会計は丁度1,000円。
外は、まだ明るく、正面にスカイツリーが見えました。
もう一軒、仕上げて帰ることにします。

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夜総合点★★★☆☆ 3.5