2019年7月16日火曜日

「月例下町はしご酒の会」立会川編① 名店「鳥勝」で絶品モツ刺しをセルフサービスのホッピーで


今月の「月例下町はしご酒の会」立会川です。
鈴ヶ森刑場へ送られる罪人との別れの立ち合い場所であったことから名が付いた立会川には、山谷小塚原刑場と同じ名の「泪橋」があって、当時が偲ばれます。
京急線立会川駅で下車し、駅前の商店街を抜けて第一京浜を渡ります。


立会川の河口部にあたる勝島運河沿いに建つ古い設えの店が、今宵の一軒目「鳥勝」です。
看板と暖簾には「やきとり」とありますが、もつ焼きの店。
16時半の開店と共に、地元のご常連を中心に満席になります。
予約が出来ないので、入店は運次第というハードルの高さ。


今日のメンバーは4人。
暖簾を潜って中の様子を窺うと、奥のテーブルは塞がっています。
しかしカウンター席の手前のお一人様が連れ立って立ち上がってお会計の様子。
どうやら空きそうです。


お母さんが差配して、奥のご常連を手前のカウンター席に移動させ、我々にテーブルを空けてくれました。
お母さんとご常連に感謝して入店。
この間わずか5分という僥倖。
飴色に変色したベニヤ合板の壁と、その壁に一体化した短冊メニューが、下町酒場の愛好家には堪らない雰囲気。


かつて「キタナシュラン」にも認定されたほどのお店です。


まずはホッピーを4本。
ドリンクは最初の一杯はお母さんが氷とナカを入れたジョッキを用意してくれますが、二杯目からはカウンターにオナグラを持参してナカだけ注いでもらい、氷は自分で入れるシステムです。


本日の会の幸先の良いスタートを祝して乾杯。


注文はカウンターの上に無造作に置かれた紙にゴルフ場の鉛筆で料理と数を記して、お母さんに渡します。
色々と作法があり、先達が無いまま初めて来た人は戸惑うことでしょう。
「刺身を全部食べたい!」
という我儘なS君の要望を聞いて、永年幹事の私はメニューを紙に書き写して、お母さんに渡しに行きます。
厨房がかなり立て込んでいるようで、最初の料理が出てくるまで10分以上かかりました。
ガツ刺しコブクロ刺しは、にんにくダレの相盛りで。


コリコリと実に旨い。


センマイ刺しはピリ辛の酢味噌で。


ミノ刺しは醤油をかけ回していただきます。
これは鮮度の良いのがわかる淡いピンク色としっかりした歯ごたえ。
もちろん臭みもありません。


この辺りは、芝浦屠場が近いこともあって、鮮度の良いもつが流通しています。


おしんこをつまみながら、第二弾のオーダーでもつ焼きを書いて、お母さんに届けがてら、ナカをお代わり。


しかしここから、最初に頼んだ分も含めて全く料理が出てこなくなりました。
さすがにしびれを切らしてお母さんに確認にいくと、一枚目のオーダーのハラミステーキは手付かず、むし肉は作っているけれど、二枚目は全く順番が来ていないと言います。
そこで、作りかけのむし肉だけ貰う事にして、他は全てキャンセル。
これも「鳥勝あるある」なので、いちいち目くじらを立ててはいけません。


むし肉を食べ終わり、お会計。
第二弾のオーダーをキャンセルしたこともあり、当然ながらのセンベロ価格。


二軒目の店に電話予約を入れて、相変わらずバタついているご夫婦に「ごちそうさま」を告げて、店を出ました。


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夜総合点★★★☆☆ 3.5

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