あの伝説の焼肉屋、ディープ西成でも更にディープな鶴見橋商店街にある焼肉政ちゃんに2ヵ月ぶり三度目の訪問です。
この店は店主の政ちゃんが気に入っている常連にしか予約を取らせません。
店が客を選ぶこの店は3ヵ月先まで予約で一杯。
飲み友達のKさんが政ちゃんに気に入られている常連とあって、今回もお相伴させていただきます。
私のブログ友だち、「美食磁石」を書くさいちゃんと「関西美味しいもの食べたい☆」を書くメグちゃん、それにメグちゃんのお友達のUさんの3人と地下鉄四つ橋線花園町駅で待ち合わせ。
ディープ西成のゲートウェイには、もちろんスーパー玉出。
お店は鶴見橋商店街の西の端、阪神高速15号堺線の津守出入口近く。
私のホームタウン天神橋筋商店街に次いで、日本で2番目に長い商店街を1番街から8番街までおよそ1キロを歩くことになります。
同じ西成区でもドヤ街の萩之茶屋界隈ほど治安は悪くありませんが、高齢者と生活保護受給者が多く暮らす昭和レトロな商店街は、タイムスリップ感満載。
15分ほど歩いて辿りついた商店街の西の端。
この精肉店と定食屋の間の路地の奥。
そこが焼肉政ちゃんです。
まず鞄と上着をビニール袋に入れて段ボールにしまいます。
10人も入れば一杯の狭いカウンターだけの店。
年季の入ったガスコンロがいい感じ。
ホルモンの専門店。
法改正前は美味しい生レバーが食べられたのですが、仕入は今も変わっていません。
素晴らしい鮮度のホルモンが続々と出て来ます。
楽しみ。
仕事で遅れるというメグちゃんを除く5人でとりあえず乾杯。
スタートは生タン。
続いて生ハツ。
私の好物ですが、コリコリ感が他店とは比較になりません。
予約権限を持つKさんは、暗号のような予約ノートに今後の予約を入れて行きます。
センマイの湯引き。
これほど臭みの無いセンマイは珍しい。
この店はビールしか置いていません。
それ以外のアルコールは持ち込み。
いつもKさんがワインを買ってきてくださいます。
そのお代は後で割り勘。
ミノ。
「肉をいじるな」
というのが政ちゃんの教え。
片面を焼いて肉汁が浮いてきたら、ひっくり返して。
焦がそうものならお叱りを受けます。
もっともKさんは政ちゃんの全幅の信頼を受けているので、そんなことはありませんが。
ミノが柔らかい、という驚き。
そして甘みすら感じます。
一般の店で食べているミノはなんなのか、と思い知らされます。
希少部位です。
ワインは赤に切り替え。
このグラスはプラスチック製なので割れる心配はありません。
肉汁が浮いてきたらひっくり返して軽く火が通ったらOK。
私の好物のハツが再び出て来ました。
最初はそのままで。
タレで味をごまかすのではなく、肉そのものの味が引き立つ塩味で出せる政ちゃんの自信。
「俺んとこのキムチは旨いで。玉出で買うてんねんから」
というお決まりのジョークは今日はありませんでした。
実際は商店街のお店から仕入れている実に美味しいキムチ。
「ハツはキムチでくるんだら旨いねん。やってみ」
と勧められました。
驚きの旨さ。
ハツもキムチも美味しいからこそのコラボ。
タンツラ。
タンの付け根の希少部位ですが、タンとは全く異なる食味食感。
脂ののったコリコリした味。
ここでチェイサー。
飲んで食べる6人です。
内緒で出してくれたタンの根元。
更に希少な部位です。
遂に来ました!
絶品の塩ハラミ。
こうやってブログを書いていても涎が出てきます。
表面を炙ってレアで。
テッチャン。
艶が違います。
政ちゃん特製のタレで。
レバー。
説明不要の旨さ。
ギアラとも呼ばれる牛の第四胃、アカセン。
これが本当の牛の胃だと言われています。
脂があるのにくどくなく、しかも柔らかい。
あんまり美味しいのでお代わりです。
そろそろ〆。
タレハラミ。
漬けこんであるのではなく、素材の味を活かすために、直前にさっと混ぜ合わせただけ。
これはオン・ザ・ライスしかありません。
もう一回塩ハラミで〆。
19時過ぎから始まった会は、なんと22時40分終了というロングラン。
今日も素晴らしいホルモンと恐いけど優しいトークで楽しませてくれた政ちゃんに感謝。
肉はいじりませんから。
撮影・掲載許可済み |
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