大阪では有名なカドヤで修業を積んだ若い店主が開業した店で、カドヤとはまた違ったオリジナリティのある美味しい店だとの評判。
しかも北海道限定販売のサッポロクラシックを置いているという、驚くべき嬉しい情報も。
らーめん 颯人。
あの焼肉万両本店の一本南です。
開店祝いが壁一面に貼られています。
人気店ラーメン人生JETからも。
名店三くの名も見えます。
もちろんカドヤ食堂の社長からも。
カウンターだけの細長く狭い店。
7、8人も入ればいっぱいでしょうか。
開店したてで店内はピカピカです。
颯人がご主人の名前なのかは聞きそびれました。
カドヤといえば醤油。
今日はもちろん定番のしょうゆらーめんを頼みますが、みそらーめんも相当気になります。
これも今日の訪問の大きな目的のひとつ。
サッポロクラシック。
1月に「マッサンを訪ねる旅 北海道・余市編」で北海道を訪れ、すっかり気に入った銘柄です。
久しぶりの再会。
興奮しすぎて一気に注いでしまい、泡が多くなりすぎました。
サッポロクラシックを飲みながら、何気なくメニューをひっくり返すと、そこにはまさに裏メニューが。
裏しょうゆ 800円。
これも次回の有力候補。
カウンターの下にはティッシュと紙エプロン。
おっちょこちょいの私には有難いアイテムが常備されています。
店主は実に無駄のない動きで、一杯一杯ラーメンを作っています。
真剣勝負。
別のお客さんのみそらーめんは、しっかりと野菜を炒めてから、スープに味噌を溶いて味を整えています。
いい香りが漂ってきて鼻をくすぐります。
やはり全種類食べないわけにはいかなくなりました。
程なく私のしょうゆらーめんも出てきました。
大きなチャーシューが二枚。
たっぷりの輪切りの葱にのせられた柚子の香りが食欲をそそります。
サッポロクラシックとともに。
絵になる構図。
澄んだスープ。
醤油とともにほのかな魚介の風味。
醤油も魚介も喧嘩することなく調和する和のテイストです。
カドヤ出身らしい醤油味ながら、カドヤとは違う味。
そこが店主のオリジナリティなのでしょう。
以前、テレビのドキュメンタリーでカドヤの大将が独立する弟子を
「カドヤと同じでは意味が無い」
と厳しく指導していたのを思い出しました。
大粒の黒胡椒を振って、いただきます。
やや平打ちの細い番手の麺は、絶妙のアルデンテ。
ちょっとした歯ごたえとモチっとした粘りが共存していて、スルスルと食べられます。
トッピングの比内地鶏の味玉。
想像通りの半熟。
あっという間に完食完飲です。
「月曜日が休みとは知らなくて、一昨日来たんですよ」
「それは申し訳ありませんでした」
「いえいえ。クラシックが置いてあるということは、ご主人は北海道出身ですか?」
「そうなんです。こっちの酒屋では手に入らないので、北海道の知人の酒屋から送ってもらってるんです」
そんなこだわりも嬉しい新店。
お隣のお客さんが食べていたみそらーめんを次回の宿題ということにして、お会計を済ませて店を出ました。
ようやく地元に納得のラーメン店が出来て、とても嬉しい気分です。
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らーめん 颯人 (ラーメン / 南森町駅、大阪天満宮駅、なにわ橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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