2017年10月17日火曜日

虎ノ門「そば処 港屋」で冷やし肉そばのレイトランチ。食べに来るたびに違和感が増すのはなぜ?

今日は仕事が立て込んでお昼を食べそびれました。
本社から虎ノ門に戻ってきたのは15時。
この時間なら並ばないかな、と思い愛宕一丁目の交差点へ。

そば処港屋
コンクリート打ちっぱなしのモダンな外観。
看板は無く、表札に小さく店名が書かれています。
まるでバーのような雰囲気です。


入口に行列が無かったので、さすがにこの時間なら待たなくてすむかなと思い、暗い店内に入ると4人待ち。
今日は冷え込んだので、温かい鶏そばを食べたかったのですが売り切れで、冷たい肉そばを注文。


いつものような手際よさで店主が肉そばを盛り付けてカウンターに置かれたトレイの上へ。


塩対応気味の女性店員に指示され、テーブルの角の狭いスペースに腰を落ち着けました。
と言っても立ち食いなので、腰は落ち着いていないのですが、今日は7、8分待ちなのでかなりマシです。
ランチタイムは一時間並んだ挙句に立って食べるのですから、落ち着くわけがありません。
店内をほぼ占領する巨大なテーブルのために狭くなった通路を、他のお客さんの後ろをトレイをぶつけないように慎重に通っていかなくてなならず、しかも暗いのでかなりの難儀。


冷たい肉そばは、並盛でもこのボリューム。


二人隣のお客さんの前にある天かすは、テーブルが大きすぎて自分では手が届きません。
隣の方にお願いして取ってもらいました。
飲食店では他人に迷惑をかけたくないし、かけられるのも嫌なもの。


山盛りのそばに山盛りの刻み海苔。
天かすをかけると、海苔の上を滑ってバラバラとトレイやテーブルにこぼれ、申し訳ない気持ちになりますが、そもそもこれだけの山盛りではそうなることは避けられません。


生卵を取ろうと思い、また隣のお客さんに声をかけてお願いします。
食べる前に気疲れしてしまいました。


なんだかんだありましたが、ようやく食べる準備が整いました。


生卵に箸を割り入れます。


天かすや海苔をかき分けて、蕎麦を露出させます。
再び天かすや海苔がトレイやテーブルにこぼれました。
食べ物を粗末にしているような罪悪感。


ようやく準備が整いました。
明るいレンズのカメラで撮っているので、辛うじて料理が写っていますが、実際にはこんなにはっきりとは見えません。


ラー油でビリ辛のつけ汁がこの店オリジナル。
多くのインスパイヤ系を生み出した、まさに元祖の味。
田舎風のボソボソとした太めの蕎麦を、卵に絡めて啜ります。


少し食べ進んで量が減ってから、もう一度蕎麦を肉や薬味と混ぜ合わせます。
海苔や天かすがこぼれるてお店に迷惑をかけるのを避けたい一心です。


食べ応えのある肉は甘辛い味付。
ラー油の入ったつけ汁はかなり濃口なので、蕎麦を浸し過ぎると辛くなるのですが、暗くて手元を誤ってしまいます。


そろそろ混ぜてもこぼれないだろう、という所で天かすを追加。
隣のお客さんには返す返すも申し訳ありません。


そして卵もまた取ってもらいました。
一時期、食べ放題だった卵が一個に制限されてテンションが下がったのですが、今回はまた食べ放題になっていました。
後発のインスパイヤ系が食べ放題なので、コストセーブで導入した制限を緩和したのでしょうか。


本当は三個食べたかったのですが、わざと間隔を開けて、あまりにも手が届かないところにおいてあるのは、わざとではないかと勘ぐってしまいます。
テーブルがこれだけ無駄に大きいのですから、もうワンセットずつ生卵と天かすを置くスペースは十分にあります。
ラーメン店なら二人に一つの調味料や薬味を置くのは常識的配置なのですが。


ようやく薬味がこぼれなくなりましたが、逆にこのあたりでお腹が膨れてきました。


なんとか完食しました。
ボリュームは満点です。


最後は蕎麦湯。
つけ汁に蕎麦湯を入れると濃すぎるので、水を飲み干してそこに蕎麦湯とつけ汁を適量いれて飲みました。


このお店の店主はとても応対の柔和な元銀行マン。
「汗水流してスーツをしわくちゃにして一生懸命働くサラリーマンに喜んでもらえる店を」と一念発起、脱サラして始めたそうです。
その高い志は敬意を表したいのですが、ランチタイムなど1時間並んだ挙句に立って食べるというスタイルをサラリーマンが喜ぶでしょうか。
暇な営業マンならまだしも、店主が喜んで欲しいサラリーマンは短い時間で安くて美味しいものを食べたいはず。
人気が出過ぎて人が押し掛けたために、店主が予期せぬ混乱が起きていることは確かですが、それなら対処する方法を考えないといけないと思います。
決して立ち食いとしては狭くはない店なのにテーブルが大きすぎて狭くなり、ユニークな美味しい蕎麦なのに暗すぎて何を食べているか見えなくて美味しく感じられない店で、テーブルが低すぎて腰を大きく曲げないと啜れないそばを啜りながら、そんなことを考えました。

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