店のすぐ前は手宮線跡地。
旧国鉄手宮線は幌内鉄道の一部として、1880(明治13)年に小樽・手宮〜札幌を結ぶ北海道で最初の鉄道として開通し、北海道開拓に重要な役割を担っていましたが、1985(昭和60年)に廃線となりました。
市内中心部には、当時の線路がそのまま残され、オープンスペースとなっています。
元鉄ちゃんの私としては期待していたスポットですが、この雪。
この旅行のために通販で買ったスノーシューズで階段を登ってみました。
断念です。
続いて向かったのは北のウォール街と呼ばれる一角。
色内大通りの周辺を差します。
明治13年(1880)、道内初の鉄道・幌内鉄道の開通(小樽・手宮~札幌間)をきっかけに、港湾都市として発展した小樽。
明治後半~昭和初期にかけ て、色内地区には当時の流行を取り入れた銀行建築などが立ち並びました。
現在それらの建物の一部は資料館やレストランとして再生を遂げています。
日本銀行旧小樽支店金融資料館。
竣工は1912(明治45)年で、設計は東京駅の赤レンガ駅舎を手掛けた辰野金吾とその弟子たち。
レンガの上にモルタルを塗り石造り風に造られていて、小樽市指定有形文化財に指定されています。
内部は金融資料館として公開。
日本銀行の歴史や業務をわかりやすく解説しています。
優れた偽造防止技術の解説。
巨大な金庫には模擬紙幣の山。
1億円の重さを体験できます。
意外と軽かった。
日銀の斜め前にあるレトロな建物は小樽バイン。
銀行を改装して作られたワインの販売と、地元食材を使った料理を出すレストラン。
ちょっと覗いてみました。
ワインの試飲ができます。
もちろん頂きます。
白も赤も。
ちょっと私には甘すぎるかな。
旧三井銀行小樽支店。
重厚な造り。
最近まで実際に使われていたそうです。
ガラス細工やお菓子のお店など、いかにも女性が喜びそうなお店が並んでいます。
アジアからの観光客が多いのには驚きました。
飛び交う言葉は中国語や韓国語。
雪の無い地域から来たのでしょう。
大はしゃぎで写真を撮っていました。
メルヘン交差点の向こうは小樽オルゴール堂 本館。
小樽市の歴史的建造物に指定されているこの建物は、かつて精米・米穀商のものでした。
今はオルゴールの販売店として再利用されています。
内部は吹き抜けの高い天井。
豪商だったことが窺えます。
再び堺町通を戻って、最も小樽らしい風景の観光スポット、小樽運河を訪れました。
1923(大正12)年に9年の歳月をかけて完成した港湾施設。
写真では何度も見たことがありますが、やはり実際に見ると感動します。
雪のある季節に来て良かったと思いました。
運河沿いのこの歩道は、本当は整備された石畳の散策路だそうですが、この積雪で全くわかりません。
次の目的地は小樽市総合博物館 本館。
ナビで確かめると小樽運河から徒歩20分。
大したことはないな、と歩き始めましたが、足元は深い雪。
おまけに吹雪いてきて、思うように歩けません。
結局25分ほどかかって博物館に辿り着きました。
閉館しているのでは、と不安になりましたが大丈夫でした。
入口は吹き抜けの広いホールになっていて、グッズ売り場がありましたが誰もいません。
改札口を模した入口。
入場券は硬券。
実はここは、先ほど見ることが出来なかった手宮線の終着、手宮駅だった場所。
小樽の歴史を鉄道の視点から展示、紹介している施設。
元鉄ちゃん私のとしては、是非とも訪れたかった博物館なのです。
中に入ると大きな旧式の蒸気機関車が展示されています。
1884(明治17)年にアメリカで製造され手宮に運ばれた「しずか号」。
石炭の積出港として栄えた手宮ターミナル。
この遺構の一部が博物館になっているのです。
懐かしい蒸気機関車のプレート。
北海道の特急、急行列車の表示板など、貴重な史料が展示されています。
屋外の施設は冬期は見学できる場所が限られていました。
この積雪ですから致し方ないところ。
かつての駅の施設や機関庫、転車台などが活用された施設は、いつかじっくり見てみたいと思いました。
屋外には、北海道で活躍した機関車やディーゼルカー、貨物車やロータリー車など鉄道ファンには堪らない歴史的な車両の数々が展示されているのですが、全てブルーシートでカバーされていて、その雄姿を見ることはできませんでした。
バス停まで10分ほど歩いて小樽駅へ戻りました。
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