あんなにラーメンを食べ歩いたラーメン評論家気取りの私も、最近はお江戸の事情にすっかり疎くなりました。
スープのトレンドや具材や盛り付けの変化など、すっかり浦島太郎です。
今日は、貴重な出張ランチをそのリサーチに充てました。
昔ながらの和食の店で温故知新という考えもあったのですが、それは前回新橋駅前ビル1号館のさかな亭で実行したので、今回は新規調査。
汐留イタリア街の外れにあるカシムラ。
あら焼鶏白湯というのが、この店の特徴。
あら焼鶏白湯はノーマルと濃厚、さらにはつけ麺があります。
牛スジ煮込みカレー麺というのもありました。
かなり惹かれます。
次回はこれにしよう。
ランチタイムサービスは麺の大盛か半ライス。
+50円で〆メシにできます。
事前調査により、これを発注予定。
お米は宮城県産ひとめぼれ。
入口で食券を購入。
春期限定の蛤そばというのもあるようです。
なかなか良い線を突いています。
〆メシとは、要はご飯なのですが、チーズか温泉卵がトッピングされていて、そこにスープをかけて食べるのです。
いわゆるリゾットやラー茶のようなもの。
卓上の調味料。
改めてメニューを見ていたら、本日の鮮魚産地は黒板をご覧くださいと書いてあります。
これらのあらを焼いて出汁に使っているのです。
それを鶏白湯と合わせるというところが創作。
昨今の東京の鶏白湯ブームは、大阪では知る由もありませんが、もはや単なる鶏白湯だけでは差別化が難しいのでしょう。
あら焼鶏白湯そばと〆メシ温泉卵。
やや濁ったスープはあら焼のせいでしょうか。
〆メシには温泉卵と青葱。
これもあって、今日はラーメンには煮玉子のトッピングは付けませんでした。
チャーシューは鶏。
竹の子が焼いてあります。
いわゆるシナチクではないようです。
青さが磯の香りを引き立てます。
煮玉子はデフォルトで半個。
スープには刻み玉葱が浮いています。
センターには白髪葱と青葱、赤い糸唐辛子がアクセント。
まずはスープを一口。
あらの臭みを想像しましたが、複雑な魚介の味はするものの苦味やエグみは感じられません。
処理がしっかりできているのでしょう。
鶏白湯特有のドロリ感やざらつきも無く、新ジャンルであることがわかります。
鶏チャーシューは脂の少ない部位。
細めのストレート麺はスルスルと喉越しも良好。
大きな焼き筍(当店では竹の子と呼んでいます)は面白いアイデア。
シナチクのような味付は無く、筍そのままを焼いているようです。
青さとも絡めて。
好きなタイプのラーメンです。
あらが見つかりました。
何のあらでしょうか。
ラーメンを食べ終わった所で〆メシ。
残ったスープをご飯にかけます。
これくらいヒタヒタにしました。
温泉卵に箸を入れます。
たまご好きの私のテンションが上がる瞬間。
レンゲで掬って。
これは堪りません。
もっとスープを入れてみました。
最後はラーメン茶漬け。
麺を残してラーメンライスにしても良かったな、とちょっと後悔。
完食完飲です。
やはり江戸のラーメン事情は日々進化しているのだな、と実感。
次回は出張帰りにラーメンを連食して帰ろうかと考えました。
「最近、食も細くなったから昔みたいに連食は無理かもなぁ」
と思いましたが、よく考えたら炭水化物ダイエットのことを忘れていました。
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カシムラ (ラーメン / 汐留駅、御成門駅、大門駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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