「希望ジャンルある?」
と聞くと、M部長が
「肉が良いですね」
と答えます。
「じゃあ肥後橋の南蛮亭で焼鳥丼食べようか」
と歩き始めました。
しかし、肥後橋でふと思い出した店がありました。
「ステーキとかハンバーグはどう?昔ながらの喫茶店みたいな店なんだけど」
と提案すると、W君も
「いいですね、それ」
と二つ返事。
「どこですか、それ」
とM部長が訪ねるので
「一緒に行ったじゃない」
と言いますが、思い出せない様子。
肥後橋の交差点の南西に渡り、日本一短い肥後橋商店街の手前を右に曲がってしばらくいった左側。
グリル ピエロ。
なんとも昭和レトロな雰囲気が私は好き。
煙がこもるのでドアは開けっ放し。
ランチのみの営業。
ハンバーグと牛焼肉の定食。
店内で一人待っています。
我々は二番目。
「何人さん?ハンバーグでいい?」
と店の中から良く通るお母さんの声。
私が代表して店の中のお母さんに声をかけます。
「3人です!ハンバーグ一つと焼肉二つ!」
実はミックス定食というのもありますが、これはかなりお高いのです。
W君が頼んだハンバーグ。
チーズがのってデミグラスソースがかかっています。
オーブンで鉄皿ごと焼くので熱々です。
以前食べたことがありますが、フライパンで焼くのとは食感が全然違って、実に旨いのです。
私の頼んだ焼肉が出て来ました。
鉄板の上でジュウジュウいっています。
ご飯は少な目でお願いしました。
それでもそこそこ入っています。
小鉢は冷奴。
焼肉定食1,150円。
一気にお腹が空いてきました。
もちろんオン・ザ・ライスです。
鉄板に直接触れていたもやしを口に入れたらヤケドしました。
後で聞いたらM部長もヤケドしたとか。
わずかに甘味を感じる醤油ベースの味がついていますが、ポン酢でも楽しめます。
充実したランチ。
次から次へとお客は入れ替わりますが、行列は絶えません。
お店の雰囲気からするとちょっと高い気がしますが、食べればその味に納得の店。
そのお料理の味はもちろん、昭和レトロな雰囲気と、ご夫婦の素晴らしい接客に惹かれての行列であることは間違いありません。
お客さんがお料理を出すお母さんから器を受け取ったり、前のお客さんのお皿を下げるのを手伝うたびに、外まで響くよく通る声で
「おおきに!ごめんな!」
と声をかけます。
すっかり満足してお会計。
「ありがとうございやす!」
と 奥さん。
「えらいお持たせしてすいません~」
とご主人。
ありがとうございます、ではなくありがとうございやす、というのは古い浪速の言葉なのか、それともどこかの方言なのかは、前回もネットで調べてみたのですがわかりませんでした。
でも、お料理にも接客にも心がこもっていることは間違いありません。
かなりのご高齢のご夫婦ですが、ずって元気でいて欲しい下町人情の店です。
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