2015年12月7日月曜日

【転勤前の挨拶回り第7弾・第8弾】ディープな町のディープな店をハシゴでご挨拶。伝説の西成「焼肉 政ちゃん」~野田地獄谷の居酒屋「酒縁 ゆるり」。締めは連夜の「ホワイトラベル」

今日は何ヶ月も前から約束の西成。
超常連しか予約の取れない伝説の焼肉屋政ちゃんへ。
飲み友達のKさんが、超常連のお陰で、この4年間10回近く伺うことができました。
今日は、そのKさんがお仕事の都合で不参加となり、私の職場のM部長と、東京から着任したばかりのN君、そして営業のM部長の4人で。
当然私がリーダーを務めなければなりません。
地下鉄の花園町駅から鶴見橋商店街へ向かいます。


いかにも古い下町の商店街を15分ほど一番東から西まで歩きます。
その道すがら、初参加となる営業のM部長と部員のN君に政ちゃんでの注意事項を指南。
注意事項というと大げさに聞こえますが、それをきちんと守らないと政ちゃんに怒られることになります。
これもリーダーの大事な役割。


大阪が初めてのN君は、このディープな商店街にかなり感動している様子。
80円の洋服を売っています。


懐かしい銭湯。


芝居小屋では絶滅危惧種の剣劇が。


鶴見橋商店街の西端まで来ました。
阪神高速堺線の高架を挟んで反対側は津守商店街です。
もう西成の西のはずれ。


この定食屋との肉屋の路地の奥が政ちゃん


ビニール袋に荷物や上着を入れて、更にダンボールの中へ。
貴重品だけ持って、店内へ。


まずは乾杯。


メニューはありますが、実際はおまかせ。
その日の仕入れによって、出てくるものは変わりますが、私の今までの経験ではほぼ決まった流れです。
2時間入れ替え制なので、スムーズに焼肉を進めるためには、一人で切り盛りする政ちゃんへの協力が欠かせません。


私以外のメンバーに
「なんか食べられへんもんあるか?」
と政ちゃんが聞きます。
それによってコースの組み立てを変えるのですが、もちろん皆好き嫌いはありませんから、問題なし。
最初は生タンから。


見事なサシの入ったタン。
口に入れれば蕩ける旨さ。


ここで持込の赤ワインに切り替えます。
立派なコルク抜きが出てきたのでびっくり。
「うちのお客が買うてくれてん。ワイングラスもそやで」
常連さんたちのサポートで、政ちゃんのお店はどんどん快適度を増すのです。

撮影・掲載許可ずみ

堂島のやまやで私が昼休みに買っておいた2本のチリワインのうち、まずはメルローから。
このグラスはプラスチック製の割れないもの。
もちろんお客さんの持込です。


もうひと組のお客さんも捌きながら、政ちゃんは手際よく肉の準備をしていきます。


次は生ハツ
私の好物です。


コリッとした食感が最高。


このお店の予約は、超常連の皆さんが来年の12月まで押さえています。
この予約ノートに名前を書けるまでには、常連さんにくっついて5年は通わなかればいけないとか。
私もようやく政ちゃんに名前と顔を覚えられ、もう一息の所で転勤です。


センマイ
八尾のポン酢でさっぱりと。


「うちはおまかせなんや。あっこに書いてあるやろ。焼肉食べ放題、代金取られ放題って」
そろそろ政ちゃん節が出てきました。
皆には注意事項の一つとして、政ちゃんのギャグは必ず拾うように伝えてあります。


いよいよ焼きに入ります。


最初はミノ
実に美しい。


「これは俺が焼いたる。難しいからな」
と政ちゃん。


ガスの火が当たるところに綺麗に並べます。
外側から先に。


肉が反ってきた所でひっくり返します。


肉をいじってはいけません。
ひっくり返すのは一回だけ。


政ちゃんの指示に従えば、間違いなく美味しい焼肉が味わえます。
口は悪いですが、お客さんに自分が仕入れて捌いた良い肉を、最良の状態で食べて欲しいという、政ちゃんの肉とお客を愛する思いなのです。


二本目はカベルネソーヴィニヨン


ツラミ
頬肉です。


肉汁が浮いてきた所でひっくり返します。


牛は一日中草を食んでいますから、その頬肉は当然発達しています。
まさに、噛みごたえのある筋肉質の味。


ハツ
これも先ほど生で食べたものと同じ。


ここでキムチ
カウンターの奥で召し上がっている女性のお客さんが入れてくれました。
この店では、お客同士が助け合いの精神で、政ちゃんをサポートするのです。
そうしないと、自分たちの焼肉が出てこないから、ということもあるのですが(笑)


ハツをキムチと一緒に食べると、また味に変化が出ます。
政ちゃんお勧めの食べ方。


タンツラ


タンの根元にあたり、タンモトとも呼ばれる部位ですが、脂が多く、タン先と比べて固いものの、肉の味わいは一段と深く感じます。


塩だけで、こんなに旨い。


ハラミ塩


芸術的な美しさ。


焼き過ぎは禁物です。


赤身とサシのバランスが良く、一同感動です。


タレに入っていきます。
テッチャン


「内膜を先に焼くんや」
と政ちゃん。
それぞれの部位で、最適な焼き方を教えてくれます。


これも肉汁が浮いてきたら、ひっくり返します。


これ位でOK。


ホルモンの奥深さを感じます。


ワインが無くなってしまったので、ハイリキにしました。
ビールとハイリキだけは冷蔵庫にストックがあるのです。


アカセン


牛の第四胃。
東京ではなかなか食べられませんが、大阪ではポピュラー。
肉厚でも柔らかく、私は好物です。


ハラミタレ


肉をプレートにのせます。
もう皆も焼き方のコツがわかったようです。


ご飯が出てきます。
私は少な目で。


レアに焼いたところで、タレに浸けてからオン・ザ・ライス。


最高の〆。



「どや?吉野家の牛丼より、ちょっと旨いやろ?」
と政ちゃん節。


最後はデザート。
先ほどの女性が冷凍庫からバニラアイスを出してくれました。


懐かしい味。


政ちゃんに転勤のご挨拶。
せっかく親しくなれたのに残念ですが、来月もう一回来れるので、その時に政ちゃんの思い出をしっかり焼き付けておこうと思います。




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花園町から地下鉄にのって、なんばで乗り換えて野田阪神へ。
今日、もう一軒どうしてもご挨拶をしておきたい店があったからです。


営業のM部長とN君が付いてきました。


新橋筋商店街を入ります。


この狭い隙間から路地に入ります。
二人は目を白黒。


戦後の闇市の香りが残る狭い路地をどんどん入っていきます。


酒縁 ゆるり
旨い酒と旨い肴に造詣の深い、私の大好きなマスターがいる小さなお店。


5人しか入れないのですが、なんとか大丈夫でした。


大黒正宗の吟醸しぼりたてを貰います。


今日何度目かの乾杯。
月曜日からこんなことをしていていいのでしょうか。


軽めの摘みということで、タタミイワシを炙ってもらいました。


マスターに転勤をご報告。
「そうなんですか?それは残念です」
残念なのは私の方。
玉川の純米吟醸無濾過生原酒、福袋をお代わりし、地獄の夜は更け、私の酔いは深まります。


1時間ほど飲んで解散。
私は海老江駅から東西線に乗りました。




まっすぐ帰ればいいのですが、どうしても寄ってしまう地元の止まり木ホワイトラベル


この4年間、ずっとこうやって生活してきました。
ここでリセットすることで、明日の活力が生まれるのです。


スペシャルサービスの半熟茹で卵。
今日はきちんと記憶があります。
明日は大丈夫でしょう。


転勤が決まって、残りの日にちが限られていると思うと、どうしても生き急いでしまいます。
少し立ち止まったほうが良さそうです。



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