今日のランチは吹上からほど近い阿由知通り沿いにある「らーめん奏」へ。
ずいぶん前に偶然営業時間中に通りかかった時に行列ができていたので、ブックマークしていました。
とはいえ、名古屋に来るのは年に2回ほど。
しかもお盆かお正月なのでお店は閉まっているか、我々の予定が詰まっていて懸案の宿題店初訪問は数年越しとなりました。
流石に平日だから15分前に着けば大丈夫だろうと高を括っていたら、すでに先頭が一名。
次男がコインパーキングに車を止めに行っている間にさらに二人のお客さんが現れます。
「必ず全員そろわれてからお並びください。(全員揃われず、後から来た方は最後尾にお回りいただきます)」という厳しいお触れ書き。
慌てて、駐車場に車を止めに行った家族にLINEします。
本当は高齢の祖母と身体の弱い妻は、炎天下で並ばせるのは酷なので、車で待たせたかったのですが、そうはいきません。
駐車場から戻ってくるお義母さんと妻、次男を待っていたので、結局我々は四番手。
とはいえ、7名入店可能なので、なんとか一回転目には入れそうです。
貼り紙によれば、並び方にも作法があるので、それに従って35度超えの炎天下に並びます。
並んでいる間にメニューを確認。
私と次男はあらかじめ決めていましたが、お義母さんと妻はこの場で決定。
お義母さんは醤油、妻は塩。
11時半の開店と同時に、順番に中に案内されます。
とはいえ、お一人ずつというルール。
食券を買い終わって着席してからでないと次の人を入れないようです。
我々も、お義母さんと妻が二人がけのテーブル席に案内された際、食券を私が買うために店内に入るのも奥さんの許可が必要でした。
まだカウンターに二席空きがあり、そこは私と次男が座れるはずですが、次男は「外でお待ちください」と炎天下に追い返されてしまいます。
しかし、お義母さんと妻の食券を買って奥さんに渡すと次男も招じ入れられました。
未就学児は入店不可など独自の入店ルールが存在するようで、我々初見の者は戸惑います。
決して無礼ではありませんが、いささか厳し目の接客に緊張しながら食券をカウンターに置き
「こちらに置いてよろしいですか?」と尋ねるも返事はなし。
ご主人も奥さんも制作中のラーメンに完全集中しているようです。
ふとみるとミシュランガイドと百名店のカードが貼られています。
有名人の色紙もあって、名古屋でのステータスは高そうです。
調べてみれば、今日時点(2024年8月21日)で食べログの名古屋のラーメンランキング5位(3.74)でした。
壁には口上の貼り紙がありました。
無化調を始め、安心安全で高品質な素材と調理へのこだわりが感じられます。
ちょっと冷たく感じた接客も、全神経がラーメン作りに向いているからだと解釈することにしました。
一回転目の最終組でしたが、開店15分後にラーメンが出てきました。
チャーシュー塩らーめん味玉トッピング(1,150円)。
見るからに美味しそうな彩りのラーメンです。
まずは、スープをひと口。
無化調なので、とんがった味はなく、全体的には平板な印象です。
塩味は強めと感じましたが、優しい味わい。
とはいえ産地や部位の異なる鶏や豚、様々な魚介を使い、それらの素材だけで複雑で深みのある味わいを狙う店主の意図は伝わります。
言うなれば、とても「真面目」なスープ。
麺を引き揚げて啜ります。
「春よ恋」「きたほなみ」「キヌアカリ」を配合したという中太ストレート麺。
ツルモチっとした食感と喉越しがナイスですが、私にはデフォルトの茹で加減が柔らかく感じました。
固くしてもらうことができるのかはわかりませんが、こだわりの店主だけに拒否されるかもしれません。
チャーシュー麺にしたので、豚肩ロースと鶏胸肉が3枚ずつ。
これはとても柔らかく、肉質も良くて美味しかったのですが、さすがに6枚は多過ぎました。
後で妻に聞いたら、ノーマルでも豚と鶏が一枚ずつ入っていたそうなので、私にはそれで十分かもしれません。
初めての店で欲張って失敗する私の「あるある」です。
味玉は美しい卵黄が絶妙な半熟で、卵好きの私はテンションもアップ。
150円もしますから、旨いのは当然なのですが。
そのまま寄り切りました。
作法が色々あり、店主夫妻?(違っていたらごめんなさい)がラーメンに真剣勝負のあまり、こちらも緊張してしまうというのがちょっと疲れました。
スープは美味しかったので飲み干したかったのですが、先に食べ終わったみんなが店を出てしまったので、私もスープを残してお店を出ました。
息子が食べていた醤油らーめんを一口分けてもらいましたが、そちらの方がスープも麺も私好みでしたので、チョイスを間違えたかも知れません。
とはいえ醤油らーめんもデフォルトの茹で加減が柔らかいというのは家族全員一致の意見。
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