2018年2月23日金曜日

大きく変わった浅草の居酒屋文化① すっかり様変わりした浅草の「煮込み通り」。「ホッピー通り」と呼ばれる今、老舗の「正ちゃん」も様変わり

今日は久しぶりに浅草で一杯。
大阪赴任前の2011年までは良く通った街ですが、最近はすっかりご無沙汰です。
浅草駅から仲見世通り、伝法院通りを抜けてホッピー通りに向かいます。
私が上京した30年前は、煮込み通りと呼ばれていました。
今はすっかり綺麗になったウインズ浅草が場外馬券売場だった頃の話。
ネットはもちろん、携帯電話すら無かった時代に、ダミ声で客寄せをする予想屋の弁に耳を傾ける懲りない面々が集う街でした。
当時はそんなギャンブラー相手に安いメシと酒を売る怪しげな煮込み屋が軒を連ねていたのですが、今は雨後の筍のように、にわか仕立てのビニシー屋台がさも昔から商売しているかのようにもっともらしく並んでいます。
若者やインバウンド観光客が集う観光スポットとなり、治安は改善したのでしょうが、私の知る街とは全く変わってしまい、寂しい限り。
大阪の新世界が、取って付けたような串かつ屋が林立して「るるぶタウン」になってしまったのと同じ運命を辿っています。


今のホッピー通りには、こんなに店は無く、煮込みの店は場外馬券場の近くにありました。
今となってはホッピー通りの外れとなってしまった、老舗の正ちゃんがどうなっているのか気になって覗いてみました。


猥雑な雰囲気は変わりませんが、表にビニシーは出していなかったはず。
これも時代の流れでしょうか。


若い女性4人連れという、当時を知る私には信じられない客層の団体が帰った後のビニシー席に座りました。
そして卓上のメニューを見て、更にびっくり。
日英併記なのです。
ここにも外人が食べに来るのでしょう。
どんな風にネットでは紹介されているのでしょうか。
食べログを見ると評価は3.5。
驚きです。


まずはホッピーを頼みます。
で。


とりあえずは牛煮込みを。
さすがに料理は変わっていませんでした。


唐辛子を振っていただきます。


私の隣は若いカップル。
この店に何の抵抗も無いようです。
むしろトレンドなのかもしれません。


手羽先煮
そのまま口に放り込み、口の中で骨を外して別皿に吐き出します。
箸も手も使わずとも食べられる柔らかさですが、お隣の若いカップルは箸で身をほぐしていました。


ナカをお代わり。


もう少しつまみます。
大根煮
葉とイカも入った、なんとも戦後臭のする煮込みです。


大根煮をつまんでいると、私と同世代と思われる男性二人がカップルと入れ替わりに隣に座りました。
群馬から10年ぶりに来たと言い、私が飲んでいるホッピーを指さして
「それは何ですか?」
と聞きます。
説明をして、飲み方も教えて見ず知らずのお客さんと仲良く乾杯。
10年ぶりの牛煮込みにも感動していました。
トレーラーの運転手をしているという兄と、警備員をしているという弟の義兄弟。
ようやくこの酒場らしい雰囲気になって、気分よく締めることが出来ました。
「楽しんでくださいね」
とお別れの挨拶をして、もう一軒飲みなおすことにしました。




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