2018年2月23日金曜日

【悲報】汐留メディアタワー地下にある町中華の迷店「上海餐室」が3月27日で閉店。伝説のカオスオペレーションを楽しめるのもあと僅か

共同通信本社が入る汐留メディアタワーの地下レストラン街にある上海餐室が閉店するという情報を聞きつけ、早速馳せ参じました。
かつて共同通信が虎ノ門にあった時に、店子だったという昭和の町中華。
この場所に入っていた上海エキスプレスが撤退した後に居抜きで移転入居してきたので、一見チェーン店風の設えですが、家族経営のれっきとした町中華。


確かに「3月27日を持って閉店いたします」と貼り紙が。


かつては30種類以上あったメニューを全クリしたほどのマイブームのお店。
大阪赴任を挟んで、今は職場が虎ノ門に移った関係で、帰任後は数回しか来ていません。
いつの間にかメニューもすっかり減りました。


今日は定食を食べることにしました。
3品で1,100円。
少し値上がりしていました。


12時ちょうどの入店。
4人掛けのテーブル席に案内されました。
普通なら一人客は円卓に案内されるのですが、満席だったのでこちらへ。
見回すと、料理を食べている人はまだ僅か。
これは今日も長丁場になりそうです。


スマホで暇潰ししているうちに、みるみる時間は過ぎていきます。
食べログの評価を見ると、なんと3.5。
私の個人的評価は高いのですが、いつの間にそんな店になったのでしょう。
3品定食が出てきたのは、入店から35分。
私より前に入店していた人で、まだ料理が出ていない人もいます。


全て小皿に入って出てきます。
1品や2品を選ぶとおかずのお皿が大きくなるという仕組みです。
麻婆豆腐


豚肉の辛子みそ炒め


高菜漬と玉子炒め


ご飯。

玉子スープ。


お新香。


実は定食は全て湯煎。
つまり、すぐに出せる料理なのです。
忙しい通信社の記者のニーズに応えられるために生み出されたのではと推察しますが、虎ノ門時代と違って店が大きくなってしまい、それをお父さんのワンオペ厨房で賄う所に無理が生じています。
焼きそばやラーメン、チャーハンなどがどんどん滞る一方で、入店順を守ろうとするために結局定食もすぐには出せないという謎のオペレーション。
誰が悪いというわけでもないのですが、一向に出てこない料理に高まるお客の不満と、ホールを仕切る厳しいお母さんがホール係の娘たちを怒鳴り散らすという、店内を覆う何とも気まずい緊張感が、せっかくの美味しい料理の味を落としてしまいます。


もちろんオン・ザ・ライス。
食べる時間も減ってしまったので、一気に三品のせ。


そこそこボリュームもあり、美味しいのですが、なぜ湯煎の料理が出てくるのに35分もかかるのか、そして私より前に来た人の料理が出ていないけれど、それは大丈夫なのか、などと考えているうちに食べ終わりました。


お会計の時にお姉さんに
「なんで閉めちゃうの?」
と聞いてみました。
「みんな年取っちゃったから」
という予想通りの答。
華僑とは言え、後継者問題はニッポンの抱える深刻なテーマなのです。
批判めいて聞こえるかもしれませんが、謎のオペレーションも含めて私はこの店が大好き。
閉店までにもう一回は来たいと思います。




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昼総合点★★★☆☆ 3.3

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