2018年2月21日水曜日

渋谷百軒店の妖しいラビリンスの奥の奥。ひっそり佇むカツの名店「とりかつ チキン」の癒されるランチ

日頃あまり来ることのない渋谷でランチ。
この僥倖を活かすには選択肢が多過ぎて、いつも迷ってしまいます。
結局足が向くのは百軒店商店街。
とはいえ、今日は喜楽ラーメンでも、ムルギーカレーでもなく、違う店を目指します。


妖しげな店が立ち並ぶ百軒店商店街の中ほど、ラーメン屋と風俗案内所の間に人がやっと通れる細い路地があります。
いささか後ろめたい気分になりながら、身体を滑り込ませます。


行き止まりの手前にあるのが、とりかつチキン
知らなければ絶対に来ない店です。


ここまででも十分迷路ですが、この古い雑居ビルの迷宮を更に分け入ります。


ラビリンスの奥の奥。
そこにこの店があります。


狭い店内はコの字カウンターと小さなテーブル席。
早めのチェックインでしたので、待たずに入れました。


優しいお母さんたちに迎えられ、料理を品定め。
とりかつが店名ですが、揚げ物全般のラインナップ。
二品で650円、3品で800円、4品で1,000円という価格。
ごはんのお替わりや大盛は別料金となっています。
私は、その名もズバリ「人気定食」という人気メニューをチョイス。
なんと650円


揚げ物が揚がるタイミングでご飯と味噌汁が出てきます。
ご飯は虎ノ門のように大盛ではありませんので、ちょっと安堵。


味噌汁は、ワカメが煮詰まって変色した典型的な食堂タイプ。
これはこれで好き。


そしてメインの揚げ物が、目の前のカウンターに置かれました。
人気定食とりかつコロッケハムカツの三点盛


なんとも素朴で質素なビジュアルです。


添えられているのは、刻みキャベツと大根のお漬物。


それぞれの断面を確認しつつ、オン・ザ・ライスへと展開。
まずはコロッケから。


続いてハムカツ
この値段ですから、この薄さは止む無しです。


名物のとりかつ


更にカウンターの上にある菜っ葉のお漬物にも食指を伸ばします。


私の隣の男性は3品と昼ビール。
4品頼んでいる若者もいました。
ここが妖しい百軒店とは思えない、昭和レトロの平和な店で、お母さんたちの優しい接客に癒されるランチ。
店を出ると、そこは平成末期の喧騒と猥雑が入り混じった、百軒店でした。

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昼総合点★★★☆☆ 3.5



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