我々は奥のテーブル席に横並びで案内されます。
相席覚悟は当然のルール。
そして程なく我々の前にはOL二人連れが着席。
私は以前から気になっていたきぬがさ丼が何たるかを確認すべく店員さんにその内容を尋ねます。
「きつねとえのきとかまぼこが入ってるんです。お肉が無いんですよ」
「わかりました。それ、お願いします。単品、ご飯少なめで」
消費税増税後、この店は丼にミニうどんが付かない単品メニューを作り、お得感を打ち出したのです。
しばらくして懸案のきぬがさ丼が出てきました。
「あ、お吸い物が無い!」
今まではミニうどんがお吸い物代わりだったのが、それが無くなると汁気が全く無いのです。
軽い衝撃を受けましたが、ここはお茶で凌ぐしかありません。
気を取り直し、きぬがさ丼の検分に取り掛かります。
玉子の半熟具合は良好。
たっぷりのネギを少しどけてみると、下からきつねとえのきとかまぼこが現れました。
きつねはもちろんうどんに使われる甘辛味。
いわゆるきつね丼なのでしょうか。
少なめにしてもらったご飯は想定以上に少なく、これでは夜までにお腹が空きそう。
丼の具はそのままなので、ご飯とのバランスが悪く、まるで牛丼のつゆだく状態に。
もっとも、美味しかったのでそれはいいのですが。
向かいの二人組はカレーうどん定食とカレーうどんイナリ付。
私よりも遥かにボリューミーな炭水化物まみれのランチをニコニコとお話しながら平らげる浪速OLのパワーに圧倒されました。
後でウィキペディアで調べてみると
「衣笠丼(きぬがさどん)とは、甘辛く炊いた油揚げと九条葱を卵で綴じ、ご飯に乗せた丼である。京都発祥のご当地丼と呼ばれるが、中身は大阪などで食されている狭義のきつね丼と同じであり、厳密には京都固有の呼び名である。」
とありました。
なぜ大阪にあるさぬきうどんの店で京都固有の呼び名を冠し、しかも木の葉丼やきのこ丼とも見えるこのようなきぬがさ丼を供しているのか、謎は深まるばかりです。
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