暮れに同僚のM部長、Y部長と忘年会をやって以来今年初訪問。
しかも今日は節分、もう2月です。
ちょっと申し訳ないな、と思いながら引き戸を開けました。
いつものカウンター席にセットが用意してありました。
「今年初めてなんですよ。1月は毎晩忙しくって」
と言い訳する私。
「転勤したのかな、って話してたんですよ」
とマスターと奥さん。
「そんな、黙ってご挨拶も無しに転勤しませんよ」
「あけましておめでとうございます」
とニヤニヤ笑いながら奥さんが生ビールを持ってきました。
一本取られた感じですが、そんな軽口も嬉しい馴染みの店。
今日のオススメから鹿児島産の塩ゆで一寸豆。
そら豆です。
天然クエと氷見ぶりを頼みましたが、ぶりはタッチの差で品切れ。
そこでインドマグロを頼みました。
生ならではの旨さ。
一方のクエは天然の脂がのったもの。
甘味すら感じる希少な味わい。
お酒はキープしてある赤霧島をロックで。
あんきも煮。
なんとも言えないまろやかで芳醇な味。
日本酒が飲みたくなりました。
先日の北海道旅行以来、和食だと日本酒が欲しくなります。
マスターの実家、新潟県小千谷市の隣、長岡市の柏露。
寒いので熱燗にしてもらいます。
奥さんがお猪口を持って来ました。
お酌をしてくれました。
なんだか接待されているようです。
席に座った時にマスターから勧められていた本ししゃも。
キープをお願いし、頃合いを見て焼いて貰いました。
人気の一品ゆえ、売切御免なのです。
素晴らしい組み合わせ。
本ししゃもには子がたっぷり。
名物のお新香盛り合わせ。
マスターのお父さんはお新香作りが得意で、今回も帰省の土産でそのお新香を持ち帰ったそうです。
白菜キムチ。
「今回はリンゴスライス入れ忘れてますね」
とマスター。
野沢菜と沢庵はお父さんが自分で育てたものだそうです。
糠床も自家製。
締めはもちろん鴨吸い。
淡口の出汁と鴨と葱の風味が、酔いの回った五臓六腑に滲みわたります。
もちろん私の大好物の玉子も。
久し振りの楽しい会話が弾みました。
やっぱり、ホッとできるお店が近くにあるのは本当にありがたいことです。
今日はもう一杯飲みたい気分。
いつものバーホワイトラベルに寄ることにしました。
もちろんハイボールとタマゴサンド。
今日はカウンターは私一人。
マスターとじっくり会話します。
遅がけ組が来て、更に遅くならないうちにとお勘定を済ませました。
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