淀川を挟んで尚大きく見える建物の中でウイスキーが作られている、ということにとても興味があったのです。
ビール工場はいくつか見学しましたが、ウイスキー工場は未訪。
大阪にいるうちに是非とも行っておこうと、ネットで予約。
有料のセミナーの方が面白いと聞き、「Welcome to SUNTORY WHISKY ~ようこそウイスキーの世界へ~」という参加費1,000円のセミナーを申し込みました。
随分先まで予約が埋まっていて、今日の16時を予約したのは月初め。
ようやくその日が来ました。
阪急電車で大山崎駅へ。
駅前から工場へ続く道は西国街道の古い町並みが残っています。
案内看板があるので迷う事はありません。
見えて来ました。
踏切の向こうに大きな建物が。
駅から10分ほど。
森に囲まれた静かな場所。
1923年に建設が始まったと言いますから、大変な歴史があります。
山崎の大きなロゴが建物の壁面に。
警備室で予約を確認し、中へ。
奥のウイスキー館で見学の受付です。
膨大なウイスキーライブラリー。
ポットスチルを中央に配したインテリア。
木桶発酵槽を再利用したテイスティングカウンター。
限定品を扱うショップ。
見学受付を済ませると、パンフレットと記念品が渡されます。
これはインターネット予約だけの特典。
ちょうどグラスが欲しかったので、ラッキー。
ここでは麦芽を仕込み、もろみを発酵させる工程。
温度管理や手入れが難しい木桶発酵槽を使うことで、異なる香味の原酒を作り分けています。
建物の中は温度が高く、良い香りが満ちています。
続いて蒸留室へ。
中は50℃にもなるそうで、説明を聞いてから入室します。
大小形もさまざまな銅製のポットスチルが向かい合って並んでいます。
すごい熱気と香りです。
酒飲みの私には好ましい香りですが、汗がじんわり滲んできます。
ここでも、タイプの異なる原酒をつくり分けるために形が異なっており、加熱の方法も違うそうです。
ずいぶん工夫と手間がかかっているのだな、と初めて知りました。
これがニューポットと呼ばれる出来たてのウイスキー。
これを樽に詰めて熟成させるのです。
夥しい数の樽が並ぶさまは圧巻。
同じ年の樽でも樽の材質や置く場所によって熟成度合いが変わるので、専門スタッフが常に樽の状況をチェックしているそうです。
しかも何年も寝かせるのですから、気の遠くなるような話。
4年、12年と年を経て原酒は熟成されていきますが、その量は驚くほど減っていきます。
山崎蒸留所で生まれたわが国初のモルトウイスキー原酒の熟成樽です。
その下には私の生まれる一年前の樽がありました。
黒いラベルはグレインウイスキーです。
貯蔵庫を抜けるとそこは山崎の山懐。
美しい庭園に流れる水が、この地の名水でしょうか。
30分ほどの見学が終わってゲストルームへ。
ここまでもかなり見ごたえのあるツアーでしたが、ここからがメイン。
個性の異なる4種のウイスキーのテイスティングを通して、それぞれのウイスキーの魅力を紹介してくれます。
また、ウイスキーの味わいを引き立てる、ハイボールをはじめとした色々な飲み方を自分で試すなど、入門篇としてウイスキーの世界を広げる講座です。
50人ほど入れる大きなホールには既に試飲セットが用意されています。
おつまみも。
スライドで説明を聞きながら、ウイスキーについて学びます。
毎日飲んでいるくせに、全くおいしい作り方をしていませんでした。
猛省。
美味しい!
今日帰ったら早速やってみよう。
続いて山崎でテイスティングの基本を学びます。
色は白い紙をバックにして確かめます。
香りを確かめたり、ストレートで口に含んで味わいを感じたり、飲んだ後のフィニッシュまでその変化を捉えるのです。
トワイスアップを試します。
ウイスキーの香りを知る最適な飲み方。
常温のウイスキーと水を1:1で。
もちろん1:1にこだわる必要もありません。
私は最初は少な目で、徐々に1:1に近づけました。
要は、自分好みの飲み方を見つけること。
白州のハイボールが出て来ました。
これはスタッフが作って配ってくれました。
爽やかでキレが良く、私も好きな銘柄です。
最後は響12年を好きな飲み方で。
私はロックで。
大きな氷を選んで、しっかりステアしてグラスを冷して、溶けた水を捨ててそこにウイスキーを入れました。
ちょっとしたことで、劇的に美味しくなることを知りました。
ウイスキーを飲み始めてウン十年。
なんとももったいない飲み方をしてきたとようやく知りました。
帰りにコンビニでロックアイスを買って、インターネット予約特典のグラスとセミナー参加の記念品のマドラーを使って自宅で角ハイボールを作りました。
驚くほど美味しかったです。
↓ クリックお願いします(^^)/
サントリー山崎蒸溜所 (その他 / 山崎駅、大山崎駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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