宅配便を待っていたので、20時前のチェックインです。
別に電話でもいいのですが、要するにここで飲みたいのです。
冷えた生ビールで喉を潤します。
まずはカウンターの上の大皿料理から、ひじきと一寸豆。
今夜も楽しい一杯の始まりです。
薄口のお出汁が美味しい。
メニューと、目の前のネタケースを眺めながら、お造りを何にするか思案。
結局自分では決められず、マスターにいいところを少しずつ盛り合わせてもらうことにしました。
しめ鯖、タコ、アオリイカ、明石の鯛、ヨコワ、ブリ。
浅〆の鯖。
ブリ。
タコ。
カウンターの上にあった見慣れない野菜。
「このブロッコリーみたいなの、何ですか」
「スティックセニョールって言うんですわ、大分の」
「面白い名前ですね。どうやって食べるんですか?」
「お浸しでね。マヨでもポン酢でも」
ピリ辛のおろしポン酢でお浸しにしてもらいました。
お酒はキープしてある赤霧島のロックに切り替え。
セコガニがネタケースにありました。
鳥取で食べたセコガニ丼を思い出しました。
「あしおれがあるから、それにしましょうか。お得やし」
あしおれとは、セコガニの脚が水揚げの段階で折れているもの。
見た目だけの問題なので、お得というわけです。
「剥いてもらえますか」
とお願いしました。
三杯酢をかけて。
セコガニの脚は細いので、身を剥くのが大変ですから、助かります。
ミソと内子。
甘みを感じます。
セコガニの特徴でもある外子。
プチプチした食感が楽しい。
最後は全部混ぜて。
食べ終わって、甲羅をひっくり返せば、愛嬌のある可愛い顔。
お隣の常連さんがサワラの塩焼きを頼みました。
「今日のは会席用に仕入れた半身やから、おすすめですよ」
とマスター。
私も相乗りすることにしました。
大きな切身が二つも。
さっぱりした白身ながらも、脂の乗った旨味を感じます。
ご常連のお土産のみたらし団子をお相伴に。
甘いものは食べないのですが、これは好き。
「何でみたらし団子って言うんやろね」
と言うマスターに、私がスマホで調べて教えてあげました。
便利な時代になったものです。
デザートにりんご。
「医者要らずだからね」
と言われて出されました。
不摂生の私には必要な果物です。
来週の料理の予約も出来ました。
マスター夫妻や常連さんとの会話が楽しくて、2時間半の長居。
今日はまっすぐ帰ることにします。
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