今日はかつての同僚たちと三人で下町はしご酒。
いつも幹事の私は、最近攻めている都営新宿線沿線から、住吉駅をピックアップ。
行ってみたい酒場がいくつかあるのです。
一軒目は駅から3、4分歩いた住宅街の中にポツンとある昭和レトロな栃木屋。
夜中の二時にお店を開けて、朝の9時まで営業。
ランチ営業を挟んで夜は16時から20時まで営業するという、驚きの「ほぼ24時間」店です。
暖簾をくぐると、私を迎えてくれたのは、優しく仲睦まじい老夫婦。
問わず語りにお店の営業スタイルや、歴史を紐解いてくれる、実に人懐っこいご主人。
聞けば、栃木県出身で錦糸町の栃木屋酒店に奉公に出て酒屋で17年働いた後、独立してここに居酒屋を構えて41年だそうです。
厨房のステンレスは、30年前のものだそうですが、ピカピカに磨かれていて、期待が高まります。
毎日豊洲に自らバイクで仕入れに行くという海鮮が自慢のお店。
仕入れの量は僅かでも、足繁く通うことで良い品を仕入れられる信頼関係を築いているのです。
生ビールを飲みながら、そんなお話を聞いているうちに、K君が現れました。
私は黒ホッピーに切り替えて乾杯。
さっそく料理を頼みます。
こういう店は大将の勧めに従うのが間違いありません。
まずはマグロヅケから。
まずはマグロヅケから。
注文を受けてから5分ほど漬けたマグロは、醤油とタレの風味を纏って、素晴らしい食味食感。
「今日は美味しいサバがありますから」
と勧められたサバ塩焼きは食べやすく三つに切って出してくれました。脂がのって、身も締まり実に美味。
そこへ遅れていたI君も到着し、改めて乾杯です。
2月までしか取れないという青森の子持ヤリイカを甘辛く煮た子持ヤリイカ煮は自慢の一品です。
しっかりと甘辛い煮汁が染みて、酒が進みます。
もっと食べたいですが、そうもいかないのがはしご酒。
ゲソ天で締めることにします。
塩を振って。
「近所に住んでるので、携帯鳴らしてもらえば、何時でもお店を開けますよ」
と、初めての客の私にガラケーの番号を教えてくれた大将。
五島出身の優しい笑顔の奥さん共々、この店の一番のご馳走は、お二人の人情でした。
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