年の瀬も押し詰まった30日。
今回のソロ活のメインイベントとも言える中高のやんちゃ仲間4人M君、S君、Y君との同窓会。
さすがに30日に開いているお店は限られているので、どうしようかと相談した結果、私の大好きなマスターの営む野田地獄谷の居酒屋「酒縁ゆるり」が30日まで営業していることをM君が調べてくれました。
2階の座敷で宴会が出来るというので、予約をお願いし、今日を迎えます。
17時からの会ですが、マスターと少し話したかったので30分前にホテルから東西線に乗って海老江へ。
コロナ禍直前の2019年夏以来の訪問ですが、新橋筋商店街のアーケードは、何も変わっていません。
地獄谷の関所にある古い店を覗いてみます。
いずれも看板は新しくなっていて、コロナ禍を挟んでの月日の流れを感じます。
通称「地獄谷」、大阪市福島区吉野2丁目の一角に行くのに、私が好きなルートがあります。
暮れの買い出しで賑わう新橋筋商店街、誰も気が付かない建物の隙間へと身体を滑り込ませます。
その先は、戦後の匂いをいまだに感じる狭い通りと二階建ての長屋が続きます。
大阪赴任時代の後半、友人から教わって以来足繁く通った酒縁ゆるり。
大阪に来たら、この店の前を通り過ぎるわけにはいきません。
会の始まる開店20分前にドアを開けると、そこには仕込み中の懐かしいマスターの顔がありました。
東京と大阪で離れてはいるものの、Facebookで繋がっているのでお互いの動静はわかっています。
とはいえ、厳しかった行動制限時代を挟んで3年振りの再会です。
「酒のなんたるか、酒場のなんたるか」を教わった大好きなマスターだけに、嬉しく、懐かしく、そしてホッとします。
5人も座れば満席のカウンターだけのお店ですが、このあたりの建物らしく二階にちょんの間があります。
はしごの様な急な階段を上って、二階へ。
既に鍋の用意がされています。
そういえば、私がまだ大阪にいた頃に、この二階をマスターがDIYで設えていましたが、ここで飲むのは初めて。
約束の17時にメンバーが揃いました。
宴の始まりです。
4人揃うのは、私が東京に帰任する直前の2016年1月以来7年ぶりです。
マスターが下から運んできてくれた鹿児島産のヒオウギ貝の酒蒸し。
「海の宝石」とも言われる美しい色合いの、南の海の帆立貝。
私は初めて食べましたが、磯の旨味が感じられ、とても美味しい。
全国を「修行」と称して訪ね歩き、土地土地の旨いもの、旨い酒を発掘して持ち帰る店主ならではのチョイスです。
続いてチャーシュー。
大皿にひと盛のワイルドなプレゼンテーション。
柔らかくジューシーで、ビールも進みます。
二階席の宴会はお酒持ち込みも可。
ビールと焼酎は飲み放題の仕切りです。
今日は薩摩焼酎南之方(みなんかた)がお店の用意。
芋の風味がしっかりと感じられます。
これは、飲み過ぎてしまいそう。
鍋に出汁が張られ、鍋の支度。
さっきマスターが仕込んでいた具材が運ばれてきます。
豚しゃぶ。
料理の上手なマスターらしい旨い出汁に、豚しゃぶの味も引き立ちます。
コロナ禍を挟んで久しぶりの同級生4人の飲み会。
昭和ど真ん中の私たちですから、コンプライアンスとは無縁のやんちゃ世代。
何度も語り合った思い出話は40年、50年も前の出来事ですが、昨日のように蘇ります。
「お前やろ。みんな悪いこと考えるんはお前や」
と言われますが、自分に都合の悪いことは全て忘れている私は身の覚えのないことばかり。
「そうかなぁ。俺そんな事したっけ?そりゃ悪い奴やなぁ」
と私。
でも、そんな話が楽しくて食事もお酒も進みます。
持つべきものは、やはり友。
まして旧友は、格別です。
締めはもちろん雑炊。
たまご好きの私には、たまらない卵とじ。
旨い出汁を吸った雑炊を啜れば、会も終盤。
マスターの厚意もあって、お開きは4時間後の21時。
実によく飲み、よく食べ、よく話しました。
一階に降りると、若い男女のお客さん。
地獄谷も変わりつつあるようです。
4,000円ぽっきりのお会計を済ませ、大好きなマスターとはしばしのお別れ。
また、必ず伺います!
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