見学とは名ばかりの、只ビール狙いなのですが、サントリー、アサヒ、サッポロと全て見学した私は、それぞれにメーカーの社風の違いがわかるのも工場見学の楽しみです。
キリンビールは3年前に来て以来二度目の訪問です。
JR福知山線の車窓を流れる景色は、とてつもなく遠いところに来たようですが、 大阪から40分ほど。
駅前にシャトルバスがお迎えに来ています。
公共交通機関を使うのがビール工場見学の鉄則。
飲酒運転は絶対にいけません。
缶ビールの形をしたユニークなラッピングバス。
さすがにこれはキリンだけ。
およそ20分で工場に到着です。
退役したバスが屋外展示されていました。
麒麟は中国古代の想像上の動物で、慶事の前に現れると言われ、縁起の良い聖獣とされています。
虫を踏まず、草を折らない心優しい聖獣です。
入口で受付を済ませます。
バスの中で書類は書いてあるので、スムーズにチェックイン。
エスカレーターで二階へ。
エントランスにある巨大な糖化釜
工場見学の最初の説明を聞いて驚きました。
どこのビール工場に言っても撮影禁止なのですが、ここは動画や音声以外はOK。
3年前に来た時はそうではなかったはずです。
ポリシーが変わったのでしょうか。
映像を使った説明も導入され、随分と様変わりしています。
最初は原材料の説明から。
もうすっかり暗記しましたが、二条大麦とjホップと美味しい水がビール造りには欠かせません。
巨大な麦汁沈殿槽と麦汁煮沸釜。
一番搾りのダンボール箱を模した映像シアター。
映像シアターで一番搾りのお勉強。
小学生でも興味を持てるような易しい作りになっていました。
これも大きな変化です。
映像での説明の後は、一番搾り麦汁と二番絞り麦汁の飲み比べ。
これは以前はありませんでした。
他のビールメーカー3社の見学ツアーでも無かったユニークな企画です。
一番搾り麦汁と二番絞り麦汁が、いかに風味、コク、味わいが違うかを実感できました。
出来上がったビールの味わいは、個人によって好みが分かれますが、キリンが一番搾り麦汁に拘る理由はよくわかりました。
充填ライン。
パッケージングライン。
工場が稼働している平日なら、すごく面白いはず。
なんと1分間にこれだけの缶を充填できるというのですから、驚きです。
昔懐かしいラベルがありました。
映像を使った説明が興味深く、麦汁の試飲などもあって、あっという間に40分の見学ツアーは終了し、いよいよ試飲です。
20分で3杯まで。
試飲コーナーの入口でオリジナルの柿の種チーズ味を一袋受け取ります。
大きな試飲会場。
窓の外に広がる広大な敷地。
散り初めの桜も見えます。
まずは全員一番搾りから。
お楽しみの試飲の始まりです。
この泡立ちが堪りません。
グラスは小さめ。
ジョッキではありません。
朝から出来立ての生ビール。
しかも無料です。
こんな幸せはそうそうありません。
続いてはスタウト。
普段はなかなか飲む機会も無いので、嬉しい限り。
3杯目のラストは悩みましたが、ハートランドにしました。
サントリーのように
「残してもいいから出て行ってください」
と自社製品をないがしろにするかのように言われることもなく、最後の一杯までじっくりと味わいました。
アサヒスーパードライ派の私ですが、今日の工場見学でキリンの顧客対応は大変気に入りました。
お土産物売り場でシャトルバス発車まで時間を潰します。
なかなか美味しかった柿の種のキリンオリジナルを買いました。
1月に行った北海道旅行でサッポロの好感度も上がりましたが、今日の工場見学でキリンの好感度も上がりました。
各メーカーのしのぎを削る顧客囲い込みは大変興味深いと感じました。
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