ここから国道439号線、通称「ヨサク」と呼ばれる四国の400番台「酷道」の代表とも言われる道を祖谷川(いやがわ)沿いに下ります。
奥祖谷二重かずら橋。
キャンプ場と併設になっています。
入場料550円を払って中に入ります。
渓谷に向かって下りて行きます。
下の方に橋が見えて来ました。
約800年前平家一族が剣山、平家の馬場での訓練に通うため架設したといわれています。
奥祖谷かずら橋キャンプ場への通路ともなっています。
かずら橋が2本並んで架かっているため、通称「男橋女橋(おばしめばし)」とも「夫婦橋(みょうとばし)」とも呼ばれています。
女橋の横にはロープをたぐり寄せて川を渡る人力ロープウェイ・野猿(やえん)があります。
まずは男橋から渡ってみます。
こんな構造のつり橋です。
なかなかの高さ。
この隙間、そしてかなり揺れるので、スリリングで暑さも忘れます。
その前に河原に下りてみました。
首に巻いていたタオルを冷たい川の水ですすぎます。
水も飲んでみましたが、冷たくて美味しい。
滝で遊ぶ若者たち。
先程渡った男橋は、下から見るとそれなりの高さです。
女橋も渡ってみます。
こちらは高さも低いので、男橋ほどのスリルはありません。
野猿(やえん)が見えました。
ロープウェーと原理は同じです。
水平に張られたケーブルに吊るされた籠を、両岸の滑車を通したロープで引っ張る人力籠。
遠くから見ると猿が木を乗り移るように見えることから野猿と呼ばれています。
若者たちに混じって、いい年をした私もチャレンジしました。
1時間ほど遊んでしまいました。
更にバイクを西へ走らせます。
すると、急にたくさんのかかしが現れました。
いわゆる田んぼの鳥避けのかかしではなく、洋服を着て、まるで人間のようです。
このかかしは村の人口約40人の倍以上にあたる100体ほど。
私も動いている人をこの集落で見たのは一人だけでした。
標高800mにある「天空の里」とも呼ばれるこの小さな山村で、このかかしを作り続けているのは一人の女性。
日本のメディアはもちろん、海外でも取り上げられ、
「かわいい」
「不気味」
などいろんな評価がされています。
村の入り口には看板まで立てられ、村おこしの一環となっています。
更に祖谷の渓谷を西へ。
比較的大きな集落に出て来ました。
国選定重要伝統的建造物群保存地区となっている落合集落。
東祖谷のほぼ中央、祖谷川と落合川の合流点より山の斜面にそって広がる集落です。
集落の起源は明らかになっていませんが、平家の落人伝説や開拓伝承などが祖谷地方には残っています。
集落内の高低差は約390mにも及び急傾斜地に集落を形成しています。
江戸中期から昭和初期に建てられた民家や、一つひとつ積み上げた石垣と畑などの光景は、なつかしい山村の原風景を醸し出しています。
平成17年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
三好市観光サイトから |
遅いお昼ご飯を、この集落のそば道場で食べることにしました。
蕎麦打ち体験ができることが、この店名の由来になっているとか。
実に田舎らしい造りの店。
ご夫婦で切り盛りしています。
おでんもありました。
シンプルなメニューの中から山かけそばの大盛を選びました。。
想像したほど大盛ではなかった山かけそば。
蕎麦は平たく、長さは不揃いです。
ややボソボソっとした食感も、田舎そばらしいもの。
食べている最中に暖簾が仕舞われました。
15時の閉店時間を待たずに終了のようです。
あわやランチを食べ損ねるところでした。
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途中に防災ダムが数多くあるので、川の流れは緩やかです。
今晩泊まる予定の祖谷観光旅館は目と鼻の先。
旅館といっても民宿のようです。
祖谷かずら橋は、昼に立ち寄った奥祖谷二重かずら橋と違って、大歩危小歩危からのルートなら、ここまでの道路はしっかりしているので、観光バスも入れます。
団体客が大勢来ていました。
シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。
昔は渓谷地帯の唯一の交通施設でした。
3年毎に架替えが行われる国指定重要有形民俗文化財です。
ここでも550円払って橋を渡ります。
高さは奥祖谷かずら橋の比ではありませんが、人が多過ぎて秘境感はありません。
その代わり大勢が渡るので、その揺れが怖く感じます。
橋は一方通行で一回きりしか渡れません。
渡り切った所にあるびわの滝。
奥祖谷二重かずら橋の方が面白かったので、行って良かったと思いました。
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