「夜も無理かなぁ」
と思っていましたが、立ち飲みなら分量が調節できるし、先日初めて行って、とても楽しかった西海の角打ちに行こうと足を向けました。
自動ドアが開かないので、店の前で何度も足踏みしたりしていましたが、ふと見ると
「只今配達中です」
の札に気が付きました。
電話するほどのことでもないので、しばらく店の前で待っていましたが、ご主人はお戻りにならないので、方針を変更しました。
すぐ近くのヘビーローテーションの店、竹うち。
今日はカウンターにお二人連れが一組で、私が二番目のお客さん。
それもそのはず、テーブル席は予約で一杯だからです。
いわし生姜煮としろな煮を頼みました。
栄養のバランスを考えたオーダー。
お酒はキープしてある赤霧島のロックに切り替えました。
二品食べた所で、結構お腹は一杯です。
今日はもう一品がいいところ。
穴子柳川風というのに目が留まりました。
土鍋の中はグツグツといっています。
粗く溶かれた卵が半熟状態で、たまご好きの私は思わずゴクリ。
美味しいお出汁も、〆代わりに飲み干しました。
今日はもうお腹いっぱいですが、やはりさっき入れなかった西海が気になったので、仕上げを兼ねてそちらに向かいます。
すっかり暗くなっています。
看板が点いているので安心しました。
西海酒販。
酒屋の立ち飲み、いわゆる角打ちが楽しめるお店です。
一般的な角打ちのようなディープなおじさんが集まる店ではなく、ご夫婦や若い方も含めて明るい雰囲気の立ち飲み屋さん。
お料理も安くて美味しいので、地元にも関わらず先週初訪問して以来、大ファンになりました。
ドアを開けると、なんと飲み友達のAちゃんが来ていました。
彼女もここがお気に入りのようで、昨夜も来たのだとか。
私は、冷蔵庫から缶チューハイを出して、既に盛り上がっているご常連さんたちに追いつくべくスタートします。
「キャノンデールさんですよね?この前西海のブログを書かれてましたよね」
と同じ円卓の向かいにおられたご夫婦に声をかけられました。
ブログのアイコン写真から、私だとわかったようです。
たまにこういうことがありますが、本当にビックリします。
おまけに「安倍首相の字が阿部になってましたよ」
とありがたく誤変換のご指摘まで頂きました。
家に帰ったら、修正しなければ。
ピリ辛きゅうりや大根のたいたんなどの魅力的な本日のオススメがありますが、胃が満タンで、食べられそうにないのが残念。
隣の円卓では、ワイン問屋の美人営業ウーマンが、杜氏さんと一緒にプロモーションで来店していました。
新潟県小千谷市の高の井酒造の新作。
独立系のワインを手掛けるその問屋が、ワインをイメージした新作を共同開発したそうです。
せっかくですから、皆で試飲という名目のタダ酒をいただきます。
確かにさらりとした癖のない口当たりと、食事に合いそうな仕立て。
杜氏さんのお話を聞いたことなどない私は、彼のお話しが新鮮で、いい勉強になりました。
次第に混み合って来ました。
ご新規の方や、前回お会いした、主のようなご常連も現れて、さすがの立ち飲み店もダークダックス状態を超えて、満員札止め。
団体で来られたご新規さんには、申し訳ないながらもお引き取り願うほど。
今日は店主一人なので、お酒を出すのも、料理を作るのも、手が回らなくなるほどのてんてこ舞いです。
今日は満腹で食べられないかと諦めていた名物料理のスガスペ。
優しいAちゃんが
「私頼むから、分けて食べませんか」
と嬉しい提案。
店主がバタバタで、前回よりも玉子が固焼きになっていましたが、それでもいいんです。
やっぱり美味しい。
ワインもグラス売りが飲めるらしいと、ワイン好きのAちゃんが聞きつけて来ました。
「うちは酒屋ですからね」
と店主。
どれでも、というわけにはいきませんが、今日はチリの赤ワイン。
ところが、ご常連さんたちは慣れたもので、料理を運ぶ人、お酒を注ぐ人、伝票を付ける人などいつの間にか暗黙の作業分担。
ふと見れば、先ほどまで私の向かいにおられた奥さんは、厨房で洗い物をしています。
「ねえ、このお酒は溢してもいいの!?」
と店主に聞く奥さん。
この店では銘柄によって溢してもいいものと、すりきりのものとがあるのです。
素晴らしいお店。
帰ろうと思い、荷物かけてあったカウンターに行くと、そこで飲まれていたご新規のお二人連れからも声をかけられました。
「キャノンデールさんのブログを見て来たんです。いつもお世話になってます」
と名刺を差し出されました。
やはり面が割れているのです。
自らの行動には注意しなければいけません。
私は何もお世話はしていないのですが、名刺を差し出し、思わぬところで異業種交流。
とても楽しいひと時を過ごしました。
21時で閉店で打ち止めになるのも、長っ尻の私には打ってつけ。
900円払ってお店を出ました。
まっすぐ帰ればいいのですが、気分が高揚していて、つい吸い込まれてしまったバーホワイトラベル。
まだ21時は宵の口だという誤った考えです。
21時ですが、三軒目。
既に正常な判断が出来ないほど酔っていたのです。
カウンターの端に座って、いつものハイボールとタマゴサンド。
いつもいろんなウイスキーを飲み比べるご常連さんが指名したキルホーマンのシングルカスクを、私も一口だけ頂きました。
スコットランドでも特に銘酒を生むアイラ島の新進の小さな蒸留所の手によるもの。
独特の薬臭い味わいと、強烈なピート臭。
シングルカスクらしい粗削りな感じも、特徴的。
今日はいい気分で仕上げることができました。
たぶん22時過ぎには店を出たはずなのですが、そこから記憶がありません。
またもや明け方に、自分がソファにいることに気が付きました。
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