こんな時はむしろ酒を注入して徐々に濃度を下げる方がいいのです。
迎え酒、とはまさに先人の知恵。
今日は堀川戎そばの居酒屋旬味ひげで迎えることにしました。
桃や菜の花、チューリップなどいかにも春の訪れを感じさせる生け花は奥さん作。
我が家は娘がいないので、ひな祭りは無縁だったなぁ。
まずは生ビール。
寒いので小。
今日のオススメを眺めます。
春を感じるメニューがありました。
新筍の若竹煮。
好物が食べられる季節となりまりました。
活コチと寒さばきずしはハーフサイズの合い盛で。
独特の歯ごたえのある食味。
美しい照り。
脂ののった寒さばは浅〆なので素材の味が生きています。
キープしてある赤霧島をロックで。
奥さんのご実家でもある淡路島。
かますごあぶり焼きと新子おろしポンズを頼みました。
新子おろしポンズ。
こちらが稚魚。
そしてこちらが成魚。
かますごあぶり焼き。
親子です。
程よい酸味が口の中に広がり、芋焼酎と相まって着実に身体が覚醒していきます。
かますごはフライパンで炙り焼き。
「網で焼くと皮がはがれてしまうんです」
とマスター。
ただ炙って出すのではなく、美味しい出汁がかかっていて、それが焦げ目を程よく柔らかくしていたのでとても美味しかったです。
これはアイデアだなぁ、と思ってマスターに聞くと
「うちでは五一(ごいち)の出汁、と呼んでるんですけど、一番出汁五にみりんと濃口醤油を一ずつ合わせた万能出汁なんです」
との答。
確かに素材の味を品よく引き立てる名脇役。
かますごのアラの苦みも中和されています。
久しぶりにホッピーも飲んでみました。
大阪では中々お目にかかれないのですが、この店は常備。
今日のつけもんをオーダー。
このたくあんはご主人の実家新潟のお父さんが漬けたもの。
漬物マイスターとでもいうべき漬物の達人です。
カウンターの端に座っている常連のパパさんから久保田萬壽の振舞い酒。
パパさんとお会いするのは三回目。
結局二杯いただきました。
毎度毎度申し訳ないですが、ありがたい話。
鮭のカブト焼きをお願いしました。
「これ位の大きさだから一人でも食べれるでしょう」
とポーズを取るマスター。
撮影・掲載許可済み |
カブトやアラは大好物。
トコトン食べ尽します。
鮭のカブトは食べる所がいっぱいあるので、取り組み甲斐があります。
薄めの塩で身の味も引き立っています。
骨もしゃぶり尽くし、皮も食べて納得のフィニッシュ。
〆はもちろん名物の鴨吸いです。
山椒と一味を振って。
鴨の脂と風味豊かな出汁、そして綴じ玉子。
これほど完璧な〆料理はありません。
今日は珍しくスタッフのH君が病気でお休み。
ところが、これまた珍しくお客さんが少なかったのでマスターもバタバタせずに済んだようです。
ゆったりと美味しい料理をツマミに旨い酒を飲んで、昨日のイベント疲れも解消。
明日は万全の体調になっているでしょう。
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