まずは消化を促進しなければ、とバイクで10分ちょっとの金比羅宮に参拝することにしました。
門前の駐車場にバイクを預け、表参道を歩き始めます。
造り酒屋や旅館など歴史を感じる建築物が並んでいます。
金毘羅さんへのお参りは、785段の石段が試練。
これでお腹を空かせようという作戦です。
両側に土産物店が並んでいます。
「さあこれからだ。こんぴらさん」
という幟を横目に一之坂鳥居をくぐります。
ここで113段。
既に汗だくです。
振り返れば琴平の町並みが見えます。
大門にたどり着きました。
かなり登ってきましたが、まだ365段。
半分弱といったところ。
大門から150メートル程続く石畳の道は、桜馬場と呼ばれます。
少し平坦な道が続きます。
道の両側に続く玉垣の内には、数十株の桜が植えられ、その間に無数の石燈籠が建てられています。
平坦な桜馬場を進み、青銅の鳥居をくぐって石段を数十段のぼると、正面に特に大きな鳥居が現れます。
桜馬場西詰銅鳥居です。
桜馬場西詰銅鳥居の横に、こんぴら狗の銅像があります。
イラストレーターの湯村輝彦さんのデザインです。
江戸時代、江戸を中心とした東日本の各地から伊勢神宮や金毘羅大権現(今の金刀比羅宮)、京都六条の東西本願寺への参拝の旅は庶民の人生の一大イベントでした。
これらの社寺への参拝の旅は大変なことで、当人に代わって旅慣れた人が代理で参拝に行くこと(「代参」)がありました。
実は、代参をしたのは“人”だけではなかったのです。
「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったのです。
袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っていました。
犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、目的地にたどり着い
たのです。
金毘羅大権現へたどり着いた犬も、そんなのどかな風習により、立派に務めを果たしたのでしょう。
この「こんぴら参り」の代参をした犬は、特に「こんぴら狗」と呼ばれたのです。
更に石段を登ります。
社務所門。
その奥が書院です。
ここまでで477段。
境内の地図を見ると、まだまだ先は険しそうです。
熱中症にならないように小まめに水分を補給しながら登ります。
途中の広場には2棟の社殿があります。
祓戸社と火雷社です。
祓戸社の御祭神は、瀨織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神です。
神道の真髄ともいうべき、罪穢を祓い清める神様です。
本殿は流造・銅板葺です。
ここで595段。
正面に雄大壮麗な社が現れます。
本殿にたどり着いたか、と勘違いしてしまいますが、これは御本宮ではありません。
旭社です。
御本宮参拝を済ませた帰路に旭社をお参りすることになっています。
旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。
天保8年(1837)に竣工した社殿は、高さ約18メートル、銅板葺の総﨔造二重入母屋造で、全て槻材が用いられています。
628段。
旭社を左手にみながら、廻廊に沿って北へ進み、唐銅の鳥居をくぐります。
この鳥居は、慶応3年(1867)に伊豫松山松齢講より献納された黄銅鳥居です。
賢木門は、唐破風と千鳥破風の棟が交錯する檜皮葺の屋根をもち、他に類を見ない優麗温雅な様式を備えます。
鳥居をくぐると、正面に手水舎があります。
表参道から本宮まで石段を上る中、唯一下がるのはこの1段だけです。
御本宮までの石段は785段といわれていますが、実は、「上がる」石段は786段あります。
つまり、ここで1段下がることにより、786-1=785段となります。
一説によると、786の「な・や・む」と読める語呂を忌み嫌い、一段下げて785段にしたといわれますが、定かではありません。
公式HPから |
御前四段坂。
真須賀神社を拝し左折すると、急な石段が続きます。
石段は4段階に分かれ、各数十段あります。
御前四段坂と呼ばれ、ここを上りきれば御本宮。
785段目。
よくぞ登ってきました。
ようやく御本宮に着きました。
登り始めて35分。
海抜は251メートルです。
本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。
農業・殖産・医薬・海上守護の神として古来からの御神徳を仰がれています。
本宮の北東側は、人工の高台が広がり、展望台になっています。
ここからの眺めは絶景です。
讃岐平野の彼方に瀬戸大橋や讃岐富士などを望むことができます。
本宮の前にある大木は、神木のクスノキです。
幹の周りは約4.7メートル、高さは約25メートルあります。
本宮から、三穂津姫社まで南北に長い廊下が渡っています。
この廊下を南渡殿といいます。
長さは約40メートルで、屋根は檜皮葺です。
山頂の御本宮脇にある神札授与所でしか授かれない幸福の黄色いお守りを買いました。
南渡殿の南端に三穂津姫社があります。
本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られています。
三穂津姫社の南側に、絵馬殿があります。
もともとは、生きた駿馬を神に奉納したのが始まりです。
後に、絵に描いた馬、つまり「絵馬」を奉げるようになりました。
さらに、馬ばかりではなく、武者絵や美人画の絵馬も現れるよ うになりました。
金刀比羅宮は航海安全祈願の信仰を集めていることから、特に船の絵馬が多くみられます。
785段の石段をゆっくりと下りることにします。
汗だくでぐったりですが、幸いお腹は空いてきました。
本日の二軒目へ向かうことにします。
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