2015年8月29日土曜日

天満の昭和居酒屋の名店「しげみ」が9月13日で閉店と聞き、さっそく駆けつけて名残を惜しむ。そのまま天満を四軒ハシゴ~大人のまったり居酒屋「吉田スヰッチ」~晩酌家「あんくるん」~バー「ホワイトラベル」

天満宮裏の居酒屋山元で飲んでいたら、大将が奥さんと話している会話が聞くとはなしに聞こえて来ました。
どうやら天六の居酒屋しげみのことのようです。
「しげみがどうかしたんですか?」
「来月の半ばで締めるんですよ」
「えっ、そうなんですか!?」
私は思わず声を上げました。

中崎町の隠れ家ワインバーのママに紹介されて3年半前に初めてこの店を訪ねました。
見事な昭和居酒屋ぶりもさることながら、素晴らしいご夫婦に感銘を受け、以来幾度か足を運んだお店。


聞けば、山元の大将もかつて東洋ショーの斜向かいの店で修行していた時に、仕事が終わってからよく飲みに行ったそうです。
疲れてぼやいても、優しく慰めてくれたとか。
有名な韓国料理の玉一のママも、当時はしげみでお手伝いとして働いていたと山元の大将に聞いて驚きました。
天満の飲食店関係者の心の支えとなっていた深夜食堂だったのです。
北新地の名店焼鳥みなみの店主も、ここのファンだと聞いたことがあります。

そういえば、最近は訪ねても締まっていることが多く、空振りも何度か。

ご高齢のため営業時間も短くなり、休みがちにもなって、ファンに惜しまれながらお店を締めることになったそうです。

そう聞いてはご挨拶に行かないわけにはいきません。
顔を覚えられるほどの常連ではありませんが、あのお店の雰囲気と、優しいご夫婦にもう一度会いたいという思いです。


年季の入ったこの暖簾も、もうじき見られなくなるのです。
大衆酒場の文字が泣かせます。


なんとも渋い手書きの貼紙。


19時に暖簾をくぐりました。
すごい大繁盛です。
幸いカウンターの角が一席空いていて、私はそこに身体を滑り込ませました。


ここは注文してから出てくるまで時間がかかります。
ご夫婦が忙しいのと、つい忘れてしまうから。
そこですぐ出てくる小鉢やおでんをまず頼むのが常道。
私は目の前のネタケースからほうれん草のお浸しを頼みました。


これでとりあえずは飲めます。


私は、この店は5、6回ですが、その時に見たことがある顔がかなり混じっています。
きっと週何回も来ているのでしょう。
なんといっても格安なのです。


これだけ古い店、そしてご年配のご夫婦が深夜まで営業しているにも関わらず、見事に磨きのかかった厨房には敬意を表します。
今日は応援も2人来ていますが、それでも奥さんも忙しそうです。


ほうれん草が無くなったので、次はおでん
実は最初に玉子焼きを頼んでいるのですが、未だに作られる気配もありません(笑)
目の前の伝票にはちゃんと書いてありますから、頃合いを見て催促してみましょう。


酎ハイレモン
グラスがなんともチグハグなのもご愛嬌。


ようやく登場した玉子焼き
注文してから30分後です。
私と同じタイミングでオーダーした奥のテーブルのお客さんが、痺れを切らして催促したのに乗っかって私もプッシュしたのです。


ネギが入って、紅生姜がのっています。
昭和な玉子焼きは奥さんの制作。


さんまの刺身を頼みました。
これも、他のお客さんが頼んだものに便乗してオーダー。



はらわたは別にホイル焼きで出て来ました。


ご主人が目の前で捌いてくれた、新サンマ。


脂が乗って美味しい。
もう秋です。


ハイボールにしました。


柔和なご主人の姿が見れるのも、あとわずか。


お会計は2,000円台。
入口の貼紙通りの格安価格。
これぞ大衆居酒屋です。


閉店までにもう一度来れるかどうかわかりませんが、素晴らしい店が消えていくことへの哀惜の念と、この素晴らしい店をずっと守ってきたご夫婦の努力に改めて感謝です。



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しげみを出て、雨模様の天満を歩きます。
明日の日曜日も雨ですから、特にすることもありませんし、夜更かししてもいいでしょう。
同級生の女性店主が営む脱力系居酒屋吉田スヰッチ


日本酒や焼酎の品揃えが豊富な店。


「もうお腹いっぱいだから、日本酒一杯だけちょうだい」
と店主に告げます。
国士無双が出て来ました。


ママには、彼女が好きなハイボールを一杯注いでもらい、乾杯です。


「うちは『大人のまったり居酒屋』で売ってるんですよ」
と彼女は言いますが、ゆるキャラにも似たママと話していると、本当に笑ってはいけない彼女の深刻な悩みも、つい笑ってしまいます。
「いや、それは知ってるけど、やっぱり脱力系だよ」


一杯だけ飲んで、ひとしきり会話して店を出ました。



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天神橋筋を渡って中崎町へ。


路地裏の隠れ家ワインバーあんくるんのドアを久し振りに開けました。


羽曳野のワイナリーと提携して、生ワインも出すお店。


赤ワインを一杯もらいました。
オーストラリアのしっかりしたもの。


カエルが大好きな女性店主。
カウンターには自身が買い求めたものや、お客さんがお土産で買ってきたカエルグッズがいっぱいです。


思えば、三年半前に私にしげみの存在を教えてくれたのは彼女でした。
「しげみさん、閉めはるんですよね」
「やっぱりご存知ですよね。実は今行ってきたんです」
天満の飲食店に大きな影響を与えた、お父さんとお母さんのような存在だったのだ、と改めて実感しました。




そのまま商店街をブラブラと歩いて南森町まで帰ってきました。
時計は22時半。
いつもの止まり木でもうちょっと飲んでいきましょう。
バーホワイトラベル


ハイボール


今日のカウンターはよく知った常連さんばかりで、会話が弾みます。


先に帰った常連さんのお土産のお相伴にあずかりました。
ここでの一杯が、私にとっては貴重なリセットの時間。


ついつい会話が弾んでしまって、遅くなりました。
時計は1時半を回っています。
女子率の高いカウンターには後ろ髪を引かれましたが、さすがに眠くなりました。



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