実質は今日の夜から世の中的には浮かれ気分です。
しかし私は特段の予定もなく、金曜日のひとり酒。
いろいろあった一週間、週末は一人で地獄を覗きに行こうと、久しぶりに野田へ。
商店街を抜けて、大衆酒場お多福の脇が地獄の正面玄関。
戦後の匂いが色濃く残る狭い路地を奥へ、奥へと。
ここまでくれば、もうこの世に戻るのは難しくなります。
地獄の暗闇の先に、赤ちょうちんが見えました。
酒縁 ゆるり。
ドアを開けると、カウンターに先客が一人。
といっても5人しか入れない小さな店。
まずは喉を潤します。
生ビールをグラスで一杯。
アテはうなぎ肝たれ焼串にしましょう。
赤いチョークで囲ってあるから、オススメに違いありません。
山椒を振って。
今宵のお酒は日本酒、ひやおろしで展開と決めてきました。
フェイスブックでマスターがアップしていたひやおろしの「梵」。
日本酒の揃えのいいこのお店。
時期ものだから是非飲みたいと思い、昨夜の角打ち西海酒販に続き、連夜のひやおろしです。
マスターの書き込みによれば、
「本日のスペシャリテ、越前は鯖江の「梵(ぼん)純米吟醸 ひやおろし」。
一部マニアから絶大な支持を得ている「梵」ですが、今年のひやおろしも見事に旨味を引き出されています。このしっかりしたお酒は、ええとこのボンに呑んでいただきたい(^_-)」
とあります。
私はええとこのボンではありませんが、呑ませていただきます。
ひやおろしの定義も、貯蔵技術の進化と、地球温暖化が相まって、今ではあいまいになってきました。
とはいえ、時節モノですから、旬の時に頂くのがよろしい。
ドボドボと一升瓶から豪快に。
表面張力の美学。
なぜこんなことになるのか、高校の物理をもっと勉強しておくべきでした。
豚タンたいたん。
東京の人には、何の料理だかさっぱりわからないでしょうが、翻訳すると豚のタンの焚いたもの。
つまり、ボイルです。
少し甘辛く、そして塩も利かせています。
ひやおろしは続きます。
「玉旭 純米 ひやおろし」です。
富山県は八尾産。
マスターのフェイスブックによれば、
「いやぁ、キレイな酒です。これはもうキレイなあなたに呑んでもらうしかないでしょう!」
と書いてありました。
私はキレイではありませんが、頂くことにしました。
やや茶色の濁りがある色ですが、マスターの言うとおり、実にキレイな酒。
更にもう一杯ひやおろし。
明日から休みだと思うと、どんどん自堕落になっていきます。
地元大阪高槻の寿酒造の手になるとんださけ純米吟醸酒 ヒヤオロシ。
ぐい呑みで三杯目。
大丈夫でしょうか。
マスターから頂いたホタルイカの粕漬けという絶品の珍味とともに。
メニューにゆで落花生がありました。
千葉県民の私にとっては馴染みのあるものですが、大阪でお目にかかるとは思いませんでした。
聞けば、鹿児島の産だとか。
マスターが、少し試食させてくれました。
今しか食べられない、貴重品。
日本酒が進みすぎて危険です。
梵をマスターに勧めました。
私ももう一度、梵。
今日はサシ飲みです。
このあたりの飲食店の貴重な情報を、マスターがまた教えてくれました。
地獄のことは、地獄の人に聞くのが間違いありません。
修行という名の大人の遠足のよく出かけるマスターは、関西各地のB級グルメをよくご存知。
私からは、以前、マスターから教わった宮津の富田屋にツーリングで立ち寄った話を。
マスターからは、来月出かける敦賀や能登の情報を頂きました。
実に、引き出しの多い、そして楽しくて優しいマスターと、きっちり2時間サシ飲みました。
そろそろ地獄から、この世に戻りましょう。
地獄谷から表通りに出た所に人気のラーメン店があります。
いちまるらーめん。
散々日本酒を飲んだ挙句、こんなことをしていいのか、と思いましたが、今日はスタートが早かったのでまだ21時半。
だからどうした、という話ではありますが、自分に言い訳をして暖簾をくぐりました。
L字カウンターの狭い店。
ツーブロックちょんまげのトッポイ感じの若いイケメンマスター。
茶髪の美人お姉さんは奥さんでしょうか。
一見イカツイ感じに見えますが、丁寧で腰の低い接客です。
濃厚な鶏ベースのスープ、自称「ド鶏骨」というコラーゲンたっぷりのスープがウリ。
麺はミネヤ食品の高品質なものを使用。
初めてですから、定番の壱丸らーめん(濃)にしました。
「ご飯が売り切れてます。すいません」
と言われましが、さすがにご飯はいりません。
期待した通りのプレゼンスのラーメンが登場しました。
丼もしっかりと温められて熱々です。
できそうでできない心配り。
鶏スープは大好きなので、早速一口。
鶏骨のみのスープにありがちな、臭みや雑味はなく、濃厚とは言いながらも、ドロリ系ではなく、トロリ系。
スイスイ飲める旨さ。
ミネヤ食品の麺は、滑らかで喉越しの良いもの。
エッジの立った中太麺は、全粒粉かと思うほど、小麦の味が全面に出ています。
大きなチャーシューは、トロトロ。
トッピングの煮たまごは、完璧な半熟。
大きく切られたメンマ。
これは旨いです。
ひやおろしを飲み過ぎて酩酊気味なのも手伝って、どんどん食べ進みます。
濃厚な「ド鶏骨」スープが、アルコールで満たされた胃を中和します。
生たまねぎは鶏系には相性の良い定番薬味。
鶏鍋を食べた時のように、口の周りネバネバになってきましたが、それも、また良し。
完食完飲です。
時計はまだ22時前ですが、一仕事終えた感じです。
いい展開の、週末の一人飲みとなりました。
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いちまるらーめん (ラーメン / 野田阪神駅、野田駅(阪神)、海老江駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.6
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