2015年9月13日日曜日

遥かなる熊野三山詣と温泉巡りツーリング再び⑦ 「太地町立くじらの博物館」で太地の人々がクジラやイルカといかに深く結びついて来たかを学ぶ

勝浦漁港の朝市で素晴らしいマグロ尽くしの朝ご飯を食べた後、バイクで15分ほど走って太地町へ来ました。


美しい湾の海の色。


大きな船が展示されています。
往年の捕鯨船でしょうか。


目的地は太地町立くじらの博物館


館内に入ると、大ホールには、太地の伝統的な捕鯨方法「古式捕鯨」を再現したジオラマが広がります。


吹き抜け部分には、セミクジラやシャチなどの実物全身骨格標本が吊り下げ展示されていて、その迫力に圧倒されます。


世界の海に80種類以上いるといわれるクジラたち。
哺乳類でありながら、水中生活を行うクジラの生態はいまだ多くの謎に包まれています。
ここでは骨格標本や液浸標本などクジラの生態に関する様々な資料を見ることが出来ます。


これは昨夜食べたくじらの内臓のうでものの原型。


国際的に孤立している日本の捕鯨に関する主張。
私は、捕鯨活動の現在の大幅な規制には反対ですが、その賛否の論点が国際的に噛み合っていない気がしてなりません。


イルカの追い込み漁に関しては、シーシェパードなど過激な集団の漁民に対する違法行為などが行われており、緊張が高まっています。
一方、世界動物園水族館協会(WAZA)は、この漁への反対の立場を表明、2015年WAZA が、和歌山県太地町で行う追い込み漁からの小型鯨類を取得したことを理由に、日本動物園水族館協会(JAZA)を会員資格停止の処分としました。
この処分を受けたJAZAが、追い込み漁からのイルカの取得を断念、しかし、ここ太地町立水族館はこれを不服としてJAZAを今月4日に退会したのは記憶に新しいところです。

施設の屋上からの眺め。
天然の入江を活かした、自然のプールでイルカやクジラが飼育されています。


イルカのショーの時間となりました。
観光客もまばらで、なんとものどか。


このショーの魅力は、冒頭5分ほどの時間を割いて、イルカの生態や身体的特徴などを、学術的観点からわかりやすく説明することです。


レジャー施設がアトラクション一辺倒なのに対し、水族館らしいアプローチで好感が持てました。


もちろんショーも楽しい。


お決まりのハイジャンプ!


次のクジラのショーまでの間、自然プールに行ってみました。


クジラがのんびりと泳いでいます。


桟橋を歩いて、この先のイルカのプールまで行くことができます。


有料でエサやりが出来ます。
餌を求めて寄ってくるイルカが可愛い。


何とも、愛くるしい。


ここには白いハナゴンドウが2頭います。
目が黒く、体表に多少の黒色部位があることからアルビノではなく白変種であると考えられています。


クジラショーの時間となりました。
会場に向かいます。


自然の入江を仕切って作られた自然プールの一角で行われます。
美しい自然を背景に、世界でも珍しいゴンドウクジラだけのショーが楽しめます。
コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウの三種類。
もちろん、クジラショーの時も、イルカショー同様、きちんと生態や特徴を教えてくれるお勉強の時間があります。


トレーナーを頭に乗せてスイスイ。


クジラの方がサイズが大きいだけに、ジャンプも迫力があります。


ハイジャンプも豪快に決めてくれました。


ショーが終わった後、エサやりタイム。


クジラに餌をやるのが間近で見れるのも、この田舎の水族館だからこそ。
女性客からは「かわいい~」の声。


確かに、何とも憎めない可愛さがあります。
国際世論は、イルカやクジラを食用にしている一面だけを捉えがちですが、那智勝浦の人たちは、昔から運命共同体として、とても大切にしていることが、この施設を見学して、よく伝わってきました。


施設の一番奥にある水族館に行ってみました。
入口ではエイに触れることが出来ます。


大きな水槽を泳ぎまわるイルカたち。


とても充実した施設を見学できて大満足。


いつの間にか11時を回っています。
熊野三山詣、最後の一社である熊野那智大社に向かいます。



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