2022年10月28日金曜日

全国旅行支援で沖縄グルメ旅⑪ 本部半島の名所「美ら海水族館」でジンベエザメの給餌を見学。「ちむどんどん」のロケ地「備瀬のフクギ並木」を散策し、世界遺産「今帰仁城跡」で琉球の歴史を感じる

 

「新垣ぜんざい屋」氷ぜんざいを食べた後、車で10分ほどの美ら海水族館に移動しました。
私たちの宿泊している恩納村のホテル日航アリビラからでも1時間20分かかりますが、沖縄観光の目玉スポットでもあるので、お義母さんを連れてきました。


1975年開催の沖縄海洋博を記念して整備された公園の中の施設です。
この美ら海水族館はちょうど20周年を迎えるところで、その準備が行われていました。


伊江島が海の向こうに見えます。
今回は島を巡る時間はありませんでしたが、いつか行ってみたいと思いました。


南の島の水族館らしく、美しい魚や珍しい魚がいっぱい。


水族館に来たのは久しぶりですが、童心に帰ったように楽しい。


この水族館の人気のショーは巨大水槽でのジンベエザメへの給餌。


水槽の前の人間の何倍もの大きさの巨大ジンベエザメ。
サメとは言いながら、人にとっては危険性の低いサメ。


マンタもゆったりと泳いでいます。


15時になり、ジンベエザメの給餌が始まります。
巨大な体ですが、エサはオキアミ。
豪快に水ごと飲みこんで、器用に口中で分別しているようです。


餌を食べ始めると、身体が垂直になっていきます。
下から見上げると、豪快で迫力がありますが、なんだか可愛くもあります。


久しぶりの水族館を楽しんだ我々は、再び車で移動します。


美ら海水族館から車で5分。
「ちむどんどん」のオープニングにも使われた備瀬のフクギ並木
元々行く予定にしていましたが、二日目にやちむんを買った清正陶器の奥さんが
「美ら海水族館に行くなら、是非行ってみてください」
と強く勧められたので、楽しみにして来ました。


防風林として家を取り囲むように植えられたフクギが連なり、備瀬崎まで約1kmの並木道になっています。
古い沖縄の集落の間に続く並木道。
差し込む木漏れ日と落ち着いた静けさは、ゆったりとした時間を感じさせてくれます。


懐かしい時間にタイムスリップしたような素敵な場所でした。
この後は、今日最後の観光スポットに向かいます。


備瀬のフクギ並木から車で10分ちょっと走った山の上にある「今帰仁城跡(なきじんじょうあと)」
「首里城跡」を始めとした城(グスク)跡などからなる「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産(文化遺産)として登録された中の一つです。
それらの城跡の中でも、この「今帰仁城跡」は、37,000㎡という県内最大級の旧王城。
にわか雨が降り始めましたが、駐車場で待っているとすぐに止みました。
カタブイ(方降い)でしょうか。


お義母さんにとっては急な階段を上らなければなりませんが、せっかく来たので長男が支えながら登ることにします。


ゆっくりゆっくりと休みながら、300m程の階段を登り詰めると、唐突に広がる「大庭(うーみやー)」
建物の跡と見られる礎石などが残る広場で、ここからが城跡のメイン。
聞いたことがない虫の鳴き声が響いています。
検索してみると「オオシマゼミ」とわかりました。
奄美大島~沖縄本島周辺に分布する日本特産種で、中北部の山沿いに生息し、ヤンバルの山々は9月~11月にこのセミの声で包まれるとあります。
ピークは9月中旬から10月下旬頃までということなので、まさにいいタイミングで来れたかもしれません。


更に一段高い所に上ると、一気に眺望が開けます。
標高約100mから望む美ら海の眺めも素晴らしいですが、足元に広がる「大隅(うーしみ)」と呼ばれる、かつて兵馬の訓練が行われていた広々とした城郭も俯瞰できます。




今回の旅で初めての雨ですが、曇り空で暗くなった海の色が、荒涼たる城跡と相まって寂寞を感じます。


北側にある主郭を抜けた先にも城壁が広がります。
いったい、これ程の城を、こんな山の上にどうやって作ったのでしょう。
13世紀ごろの築城と言われていますが、明確な年代や作り手などその由来は不明です。
歴史によれば、琉球が、北山・中山・南山に分かれていた14世紀初頭は、北山王の主城でした。
約100年間、難攻不落の名城と謳われていましたが、1416年に中山の尚巴志(後の琉球国王)によって滅亡。
その後、中山が北部地域の管理とした「監守時代」が続くものの、1609年に薩摩軍による琉球侵攻にあい、城は炎上して城跡となったと言います。
以来、400余年。
この城跡は、何を眺めてきたのでしょうか。


ふと見ると、遠く北のヤンバルに虹がかかっていました。
「諸行無常」「兵どもが夢の跡」。
そんな言葉が思い出されました。


今日の観光を終え、ホテルまでロングドライブです。
高速道路を使って帰ることにします。

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