軽く飲んで帰ろうと思い、立ち寄ったのは以前から気になっていた酒の奥田。
ＪＲ天満駅の北側の路地で、酒屋が経営する立ち飲み屋です。
立ち飲みの店ですが、禁煙なのです。
できれば食事中は煙草の煙は避けたい私。
この店のコンセプトには大変共感していましたが、暖簾をくぐるのは初めて。
大きなコの字型のカウンターとテーブル席。
カウンターは立錐の余地も無いほどびっしりのお客さん
いつも外から覗いていましたが、やはりなかなかの繁盛店のようです。
元気な浪速のお母さんたちが切り盛りしています。
そんな所も、サラリーマン諸氏が好んで来る理由なのかもしれません。
壁一面に貼られた短冊メニューは、目移りして中々オーダーが決められません。
まずは定番から攻めてみることにしました。
ポテトサラダ。
どて焼。
アジフライ。
賑わいのある店。
私は一人でぼんやりと店内を眺めながら、得意の人間観察。
やっぱり紫煙が無いのは酒も食事も旨い。
ミンク鯨の刺身を頼んだお客さんがいました。
「そんなものがあったのか！」
ビビッドに反応した私は、さっそくお母さんを捕まえて発注します。
「今、売り切れたんですよ～すいません～」
「えー！そうなんですか！？ 残念だなぁ」
そんな私にお母さんが
「きずし美味しいから、食べませんか？」
とさりげなくプロモート。
なかなかに商売上手。
もうちょっと摘まみたいな、と思い壁のメニューを眺めていると、おでんを見つけました。
もちろん大根と玉子で決まり。
からしとみそ。
料理が運ばれる度に、それに合う調味料を目の前にさっと出してくれます。
ささやかだけど、気の利いた嬉しい心遣い。
おでんをつまみながら、チューハイプレーン、ニッカハイボールと飲み進みます。
2,000円でお釣りがくる、お財布に優しいサラリーマンの味方のお店。
私も含め、年配の方もこんなに禁煙派がいたのだと、改めて認識。
そういえば新幹線も全車禁煙だし、駅や空港も分煙だし、そういう時代になったんだなぁと改めて思いました。
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酒の奥田 （立ち飲み居酒屋・バー / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅）
夜総合点★★★☆☆ 3.3
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