十分を後にして、今日四ヶ所目にして最後の訪問先、人気のスポット九份(きゅうふん/ジョーフェン)へ。
その昔、九份に暮らす人々はわずか9世帯で、道が通っていなかった頃、なにかにつけ「9世帯分」の物資を調達していたため、その名がついたといわれます。
つづら折りの道を一気に高度を上げ観光バスの駐車場へ。
折からの雨もあって、かなり気温は下がっています。
そこから路線バスに乗って更に山の上の基山街入口まで上がり、散策を始めます。
雨をしのぐには中途半端なアーケードに入ってすぐの左手にある食堂「阿婆魚羹」は、ガイドさんおススメの食堂。
店名から、魚のすり身の団子がウリのようですが、麺やご飯、スープなど何でも美味しいとガイドさんは言います。
その前に、その隣にある、やはりガイドさんおススメの「老珍香餅店」を覗いて、出来立てホカホカのパイナップルケーキを試食させてもらい、パイナップル100%のケーキを自宅用に買ってから、15時という遅めのランチ。
さほど大きくない食堂は、あいにく満席でしたので、通りに面した活気ある厨房脇でメニューを品定めしながら待つことしばし。
メニューの謳い文句から推察するに、この地で三代に渡り営業する老舗と思われます。
オーダーは定番の魚羹麺を平麺の板條で、綜合魚丸湯麺という全部入り的なものは細麺の米粉で頼みます。
魯肉飯(ルーローハン)に似た肉燥飯(ロウザオファン)が美味しそうでしたので、それも注文。
ようやくカウンター席が空き、着席。
先に肉燥飯が出てきます。
想像通り、期待通りの味が嬉しい。
追いかけるように麺が出てきました。
魚羹麺は魚のすり身のつみれ、綜合魚丸湯麺には、肉団子的なものも入っています。
シェアしながらそれぞれの食味食感の違いを楽しみます。
スープはあっさりした塩味。
ちょっと寒かったので、卓上の辛味調味料を加えました。
身体がしっかりと温まって、そういう意味でも嬉しいランチとなりました。
雨はまだ激しく降っていますが、散策を始めます。