JR船橋駅北口の大衆酒場「増やま 本店」でエンジンを暖めた私は、JRと京成の高架を二つ潜って、路地裏にあるディープ船橋の「迷店」へ。
まさにラビリンスと言うべき酒場「大衆 あさひ」を覗きます。
極狭の店は、満席ですが、入口脇に辛うじて一席空いていました。
若いカップルのお嬢さんの横に店から半分脚がはみ出るように座る私。
「いらっしゃ~い!お兄さ~ん」
と膨大な短冊の奥から店主の声だけが聞こえます。
「酎ハイ下さーい!天羽で割りまーす」
と私。
出て来た酎ハイに、カウンターの上の「天羽の梅」のボトルを勝手に取って、ジョッキに注ぎます。
この無手勝流な作法が許されるのが、この店の良さであり、楽しさ。
いわゆる下町ハイボールです。
つまみは刺し盛りを頼みます。
ここは店構えからは想像できませんが(失礼)、何を頼んでも旨いし、海鮮もなかなかのものなのです。
ラグビーワールドカップの開会式を放送するテレビを観ながら、お隣のカップルに遠慮しつつも、つまんで飲む私。
二杯目は金宮の炭酸割りを頼んで、再び天羽の梅で割ります。
セルフサービスがこれほど楽しいお店も珍しい。
ほろ酔い気分になってきたので、そろそろ家に帰ってじっくり日本対ロシア戦を見ることにします。
毎度驚く会計は、970円というヒャクベロ。
いつものように
「いってらっしゃ~い」
と短冊の向こうから見送られ、船橋のラビリンスを後にしました。
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