地下鉄花園町駅から阪神高速津守出入口までおよそ東西に1キロ続く昭和の下町商店街。
ここは昨秋自転車で探検に来ましたが、平成とは思えないタイムスリップ感。
その鶴見橋商店街の西端、津守側から入ってすぐ、肉屋と定食屋の間の路地の奥。
そこが伝説の焼肉屋政ちゃん。
2年ぶりの再訪です。
まずはビニール袋にコートも上着も鞄も包んで表に積んである段ボール箱にしまいます。
ネクタイも忘れずに。
貴重品はポケットに入れて狭い店内へ。
以前は無かった寺門ジモンのネイチャージモンの一コマが飾られていました。
なんと食べログベストレストラン2013に選ばれた賞状が。
「こんなん選ばれるほど客来てへんで。誰が入れたんや」
と政ちゃん。
この店は一見さんお断り、予約が取れるまでには常連さんと一緒に何年も通わないといけない店なのです。
ちなみに調べてみたら88位にランクされていました。
高かろう、旨かろうの店に混じってのランクインは、確かに異質。
一日3回転。
17時、19時、21時となっていますが、肉の出てくるペースは政ちゃん任せ。
21時の回はいつ終わるかわかりません。
タクシーも来てくれないディープゾーンゆえ、帰れなくなってしまいます。
本日は常連のKさんのお誘い。
彼はカウンターの中に入ってビールを出すほどの仲。
焼き加減を政ちゃんに注意されることもないベテランです。
メンバーは彼の友人のMさん、取引先のHさん、そして我が社の別部署のT君。
まずは生タンから。
ヤバすぎるサシ。
生ハツ。
ハツ特有のコリコリプリプリした食感が素晴らしい。
政ちゃんがトイレに行っている間にKさんがキムチを出してくれます。
勝手知ったるKさん、さすが月2回通っているだけのことはあります。
この店はビール以外は持ち込み可。
というか、ビールしか置いていないので持ち込まないと飲めないのです。
本日は赤ワインを持ち込み。
生センマイ。
こんなに柔らかくてクセの無いセンマイは珍しいです。
元食肉関係で働いていた政ちゃんの仕入ルートの確かさと、処理の巧さだからこそ。
ミノ。
柔らかい!
ミノが柔らかいんです。
ツラミ。
頬肉です。
希少部位。
魚でも頬肉が旨いですが、もちろん牛も旨い。
今日の政ちゃんはご機嫌。
お客を選ぶ店なので、きちんと言う事を聞かないといけません。
「新メニューが出来たんや」
と政ちゃん。
「焼肉食べ放題、代金取られ放題や」
冗談が飛び出してくると、政ちゃんの機嫌がいい証拠。
ハツ。
先ほど生でも食べましたが、焼き用には厚切りで。
噛み切る時の何とも言えない歯ごたえが堪りません。
タンツラ。
タンの根元にあたります。
これも希少部位。
脂の質がタン先とは異なるので、焼けた時の食味食感がやや固く濃厚なのが特徴。
旨過ぎる。
厚切りのタン。
ハラミ。
美しい横隔膜の繊維。
絶品です。
「はよ食わんかい!」
政ちゃんは同席した別の常連さんにも軽口を飛ばしています。
テッチャン。
大腸。
アカセン。
東京ではギアラといい、牛の第4胃。
牛の本来の胃で、他の3つは食道が進化したと言われています。
独特の旨味と脂身があり濃厚な味わい。
コリコリとした歯ごたえ。
タレに移行します。
ハラミ。
Kさんが手際よく焼いてくれます。
5人で分けてお皿に山盛。
ここでお楽しみのご飯。
今日は炭水化物ダイエットもお休み。
タレごとご飯にかけてのせます。
焼肉丼完成。
キムチも添えて。
ワインを飲みながら頂きます。
半分食べた所でKさんから待ったがかかります。
追加のハラミが投入されます。
これにもタレをかけてフィニッシュ。
〆のデザートはお馴染みのアイスバー。
時間を超過して21時半を回ってしまいました。
Kさんの見事な組み立てで今回も大満足。
果たして料金は取り放題になったのでしょうか。
幸いタクシーも呼べました。
反省会を兼ねて二軒目へ。
仕上げはお決まりの南森町ホワイトラベル。
政ちゃんから流れて来た5人に、みなさん共通の友人Tさんも合流。
食を通じて広がる私の友だちの輪。
単身赴任の一人暮らしであることを忘れるひと時です。
睡魔が襲って来ました。
いつの間にか飲み過ぎたのか、連日の深酒のせいなのか。
23時半でお開き。
わずかの距離の自宅へどうやって帰ったのか、どうも記憶が曖昧です。
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