今日は吉野川の源流、奈良県川上村の入之波(しおのは)温泉が目的地。
山鳩湯という鄙びた温泉宿の秘湯です。
吉野川沿いに国道169号線を大台ケ原に向かって遡ります。
林業と日本一雨が降る地域として知られるこの地域は、森が水を生む所。
あちこちで道路の補修工事が行われていました。
災害と闘いながら生きていかなければならない山深い所。
大阪からわずか2時間、100キロなのですが。
大迫ダムで堰き止められたダム湖のほとりにある秘湯、入之波温泉 山鳩湯。
急な斜面に建てられているので、入口は駐車場よりも下にあります。
イノシシがお出迎え。
入湯料700円を払います。
今日のお目当ての釜飯は時間がかかるので、予め注文して食べたい時間を頼んでおきました。
更に下へ下へと降りていきます。
温泉汲み場がありました。
湯温39℃、毎分500Lという自噴量なので、源泉かけながしにしても尚余る温量。
飲用にも適する温泉で、これから食べる料理のご飯はこの温泉のお湯を使っているというのでちょっと味見してみました。
ほのかな塩味と甘味を感じます。
こちらが内湯。
吉野杉の丸太造りらしいのですが、黄褐色の石灰質が付着して全くわからなくなっています。
和歌山の花山温泉ほど色は濃くありませんが、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉は黄褐色で浸かっていると薬効が感じられます。
ツーリングで冷えた身体がじんわりと温まっていきます。
外湯は巨大なケヤキの切り株をくり抜いて造った湯船。
内湯から流れてくるお湯。
美しい山々を眺めながら命の洗濯。
とはいえ、0℃近い気温で、湯温もそれほど高くないので頭がちょっと寒かったです。
夏場なら気持ちいいでしょう。
1時間以上温まり、入口奥の食堂へ。
私が一番乗りのようです。
景色が見える窓際に陣取ります。
鍋も美味しそうだけど、二人以上じゃないと寂しいかな。
釜飯は燃料の火が消えたら出来上がり。
およそ30分待つことになります。
私は頼んだ時間よりも30分早くお風呂から上がったので、結局ちょっと待つことに。
時間があるので、一杯飲むことにしました。
残念ながらノンアルコールビール。
ツマミはかもロース。
釜飯が炊き上がりました。
あまごは焼いてから仕込んであるので、全部食べられるそうです。
大根煮とふき佃煮。
田舎宿らしい素朴な小鉢です。
お新香。
味噌汁は炊き上がりに合わせて熱いものが供されます。
しっかりと混ぜ合わせます。
あまごは柔らかいので難しくはありません。
これ位でいいでしょう。
美味しそうです。
確かに骨まで柔らかく、頭も尾も難なく食べられます。
釜飯の味付けは程よいもの。
温泉水で炊いているのは全くわかりませんが、薬効がありそうです。
最後はおこげ。
やっぱりこの部分は美味しい。
帰りは国道310号線で金剛越え。
一気に高度を上げて遥か眼下に五條の街が見えます。
この国道は道が狭くカーブも多いので一般車両はほとんど通りません。
バイク野郎にはピッタリですが、これだけ雪が残っていると凍結に注意して運転は慎重になります。
大阪へ抜ける峠の金剛トンネル。
トンネルの向こうは大阪ですが、こんなに山深い所があるんです。
二週続けての日帰り温泉ツーリングは実に充実していました。
今夜は地元の居酒屋でゆっくり仕上げることにしよう。
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入之波温泉 山鳩湯 (旅館 / 東吉野村その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.2
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