今日の晩ご飯は日本橋。
八重洲桜通りの夜桜は見事に満開ですが、折しも急増する新型コロナウイルス感染者に、首都東京は緊張が高まっています。
滞在時間が少なくて、空いている店を探します。
小諸そば 日本橋店。
ガラス張りの店内を除くと、閑散としているのがわかります。
店内に入り、券売機で食券を購入。
ふと見ると、春盛り天そばという季節のメニューがありました。
これにしましょう。
たまご好きの私ですから、もちろん生卵トッピングは欠かせません。
入口近くの換気の良い席を確保。
カウンターで食券を渡した後、ふと見ると給水器の脇にアルコール除菌液が置いてありました。
衛生への配慮がされていることに、ホッとします。
もちろんすぐに出て来るのが、小諸そば。
春盛り天そばは、桜海老と筍のかき揚げ、キスの天ぷら、アスパラの天ぷら、菜の花のおひたしがのっています。
いずれも春らしい食材ですが、社会情勢を考えると、春の訪れを心から楽しめない気分です。
早速そばを手繰ります。
慌てていたのか、七味を振るのを忘れていました。
卓上の無添加ゆず七味に手を伸ばします。
天ぷらは次第に衣が汁を吸って、柔らかくなっていきます。
一方で、そばつゆには油が染み出していきます。
このせめぎ合いの瞬間が、天ぷらそばの醍醐味。
中盤で生卵に「箸入れの儀」。
これは天ぷらの油と違って、そばつゆにあまり拡散すると味が変わってしまいますので、急いで麺に絡めて啜ります。
最近、温玉を置く立ち食い蕎麦屋が多い中、小諸そばは生卵一択です。
サクッと食べ終わって店を出ます。
まだ18時半だというのに、日本橋の人通りはまばらです。