今日はみぞれまじりの雨が降る寒い一日でした。
午後、突然携帯に先輩からの着信。
昔からお世話になっている、敬愛するT社長からのお誘いの電話でした。
運良く出社していた私は、彼の指定する「銀座 長寿庵」での飲み会を喜んでお受けし、彼の指示に従ってメンバーを集めます。
今日の今日ですから、何人かには振られましたが、Tさんとも関係の深い仲の良い飲み友達二人を確保し、18時15分という細かい指定時間に新橋からタクシーで向かいます。
銀座 長寿庵は、本社が築地にあった頃からみんなが好きな蕎麦屋。
昼も夜もよく来たもので、Tさんも我々もお気に入りのお店です。
二階に上がると、既にそのTさんとK君が到着していました。
私は黒ホッピーを頼んで乾杯です。
Tさんとは電話で時々話していましたが、リアルに会うのは随分久しぶり。
K君とは昨年秋の「緊急事態宣言」解除後以来です。
昔からのこの店が大好きなTさんは、メニューも見ずに流れるようにオーダーを告げます。
板わさ、ちくわ、げそ天、まぐろとイカの刺身。
無類のイカ好き、エビ好きのTさんですが
「最近イカとタコ、エビとカニの距離がグッと近づいてきたんだ」
と、どうでも良い話を嬉しそうにしゃべります。
このくだけた雰囲気が彼の魅力でもあり、また「人たらし」たる所以でもあるのでしょう。
さらに続けて「幻の食材 たもぎだけの天ぷら」を頼みます。
「俺は揚げ物が大好きなんだ。もちろんきのこもな!なんたって、幻の食材だぞ」
とまた破顔。
不勉強な私は初めてこのきのこを食べましたが、確かに美味しい。
「しめじと舞茸の合いの子のようですね」
というK君に「まあ、大体のきのこはしめじか舞茸みたいなもんだよ、ガッハッハ!」
とTさん。
相変わらずです。
いつの間に頼んだのか、冷やしトマトが出てきました。
完全にメニューを暗記しているようです。
「冷やしトマトといえば、塩だよ」
と、付け合わせのマヨネーズには目もくれず、卓上の塩を皿に盛ります。
講釈の一つ一つが面白い。
濃い目のナカは危険ですが、私は早くもお代わり。
そこへ遅れていたI君も到着。
「まん防解除」とお互いの健康を祝して乾杯です。
ここに来たらかつ煮。
これは私がメニューを見なくても必ず頼む一品です。
Tさんが頼んだ焼き鳥。
ここは料理の種類が豊富なので、「蕎麦屋飲み」とは言いながら完全な居酒屋です。
K君が頼んでいたそば茶割が美味しそうだったので、私もホッピーからチェンジして試してみます。
さっぱりとして旨い。
締めはもちろん当店名物の鴨せいろ。
ランチに来た時も必ず頼みます。
思えば、1987年に本社に転勤して来た時、当時のH局長に連れられて来たのがこのお店の鴨せいろとの出会い。
もう、35年も前のことです。
まだ20代の新婚だった、と遠い目。
卓上のすりごまと七味をたっぷりと入れるのがセオリー。
4人で使うと、ごまのお代わりが要りそうです。
ここの蕎麦は実に風味が良く、普通のせいろでも十分美味しいのですが、やはり鴨せいろの魅力には敵いません。
早速手繰ります。
軽くつけ汁にくぐらせて、ズルっと。
大きな鴨肉もゴロゴロ。
中盤で「追いゴマ」。
締めは蕎麦湯です。
ワイワイガヤガヤと、懐かしい思い出話から、コロナ禍での近況報告などで、あっという間に2時間が過ぎました。
この後は、やはり定番の二次会のお店へとお約束通り流れることにします。
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