肥後橋へ部員のM君とランチ。
今日は以前W次長にご紹介頂いた下町洋食店に向かいました。
冬だというのにドアは開けっぱなし。
路地には肉の焼けるいい匂いが漏れています。
グリルピエロ。
ランチのみの営業。
メニューはシンプル。
ほぼ100%のお客さんがハンバーグを頼みます。
12時前なのに既に行列。
肉を焼く煙で店内は視界不良です。
焼肉定食、ミックス定食もありますが、お母さんから
「ハンバーグでいい?」
と聞かれます。
「は、はい」
と返事。
もちろん他のものを頼んでもいいのですが。
程なく席が空き着席。
小鉢の冷奴。
ご主人は黙々とフライパンでもやしを炒め、オーブンにハンバーグを仕込みます。
結構な年輩で、かなりの重労働だと思われますが、軽快なフットワークと鍋さばき。
到着です!
名物チーズハンバーグ。
ご飯は半分、とお願いしましたが半分以上ありました。
「これで足りる?」
とお母さん。
焼けた鉄板の上でグツグツとデミグラスソースが音を立てています。
ハンバーグを割れば、中から肉汁が。
チーズもトロリ。
焦げ目も食欲をそそります。
すごい量のもやしを炒めて鍋を振っていましたが、実に美味な塩胡椒加減。
長年の勘と経験のなせる技。
もちろんオン・ザ・ライスでいくしかありません。
「おおきに~、えらいお待たせしてすんません!」
と忙しく調理をしながらも声をかけるご主人。
「ありがとうございやす!またよろしくお願いします~」
とにこやかに声をかける奥さん。
私たちも他のお客さんに倣って食器をカウンターの上に下げてテーブルマットを拭き、お会計を済ませ、「ごちそうさま」と一言。
もちろんご夫婦の心のこもった言葉に送られて店を後にしました。
行列嫌いの大阪人が列を成す路地裏の名店。
その理由は味だけではないようです。