会社を出ると、猛烈に日差しが照りつけてきます。
にもかかわらず、Y部長は上着を着ています。
F君にいたってはネクタイをしています。
5月1日からのクールビズを今か今かと待っていた私とは対極。
「そんな格好で暑くないの?別にネクタイしなくてもいいんだよ」
と部下のF君に言いますが、真面目な性格の彼は
「ネクタイをすると『さあ、仕事だ』と気持ちが引き締まるんです」
と優等生な答。
私はチノパンに白のオックスフォードのBDシャツ。
まるで遊びに行くような格好で、部下に対して全く示しもつきませんし、威厳も何もあったものではありません。
「今日のランチは君が決めてよ」
とF君にコマンド。
「え、私がですか・・・」
しばし考えて彼が出した答は
「今日は水曜日ですし、カレーはどうですか」
「ああ、あそこだね」
あそこ、とは新地の永楽町通りの御堂筋寄りにあるステーキハウス榊原のこと。
「あ、そこは僕行ったことないです。聞いたことはありますけど」
とY部長。
「そうだっけ。連れて行ったなかったかなぁ」
暑がりの私は、カジュアルな格好にもかかわらず、お店に着いた時には既に汗だくです。
お店は満席でしたが、行列の先頭。
そんなに待たなくて済みそうです。
そこへ営業部署の面々が現れましたが、私達が並んでいるのを見て諦めました。
「相席でもよろしいですか?」
と案内されたテーブルには、なんと我が社の別部署の社員。
聞けば、既に別の営業部署の連中は、食べ終わって帰ったとか。
何時から食べに来ているんだろう。
最初にサラダが出てきます。
昔はもうちょっとあったはずだけど、これは随分少ないなぁ。
私は野菜カレーにしました。
辛さは8段階の6で。
ご飯は少なめで。
しかしF君はその見た目と性格の真面目さとは裏腹に、ビーフの激辛を大盛で、というワイルドさです。
薬味が出てきました。
これを好みで加えながら食べるのです。
ルーは一気にかける派の私
不健康な生活を送っている割に、野菜を摂ろうと努力する健康志向。
薬味をひと通りのせました。
しかしなんといっても一番美味しいのはイカの塩辛。
F君は自宅でこの店のカレーを再現しようと、市販のカレーにスパイスを加え、イカの塩辛を添えてみたものの、同じ味にはならなかったと言います。
「当たり前だろ。そんなに簡単にプロの味が再現できるわけないよ」
と私。
店を出ると外は一段と暑くなっていました。
カレーを食べて発熱した私は、更に汗をかきながら会社に戻りました。
徒歩通勤ができなくなる日も、そう遠くありません。
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