ここでランチにしましょう。
ところがこの道の駅はスナックと物販だけで、食事が出来るレストランがありません。
他の道の駅でもそうでしたが、能登半島北部の道の駅は食事ができない所が多く、かといって他にレストランも無いので、場所によっては外食に大変苦労します。
しかし、地豆腐が名産なのはわかりました。
そこで、道の駅の人に勧められるまま、はす向かいにあるお店で食べることにしました。
食事・喫茶民芸茶屋。
麺類、丼ものをはじめ、定食類などなんでもあるお店。
もちろん海のものもありますが、辺鄙な観光地でそういうものを食べると失敗するというのが私の経験則。
刺身定食でもなく、さざえ丼でもなく、私はとうふ丼というのが気になりました。
道の駅で地豆腐が名産らしいと知ったからです。
そうでなければ、こんな変わった料理はありません。
比較的オオバコの昭和レトロな食堂兼喫茶店。
店内は閑散としています。
年配のご夫婦で経営。
愛想のいいご主人がホール係です。
他のお客さんは、ルート営業マンと地元客。
昭和のファミレスともいえる、メニュー群。
「とうふ丼ってどんなのですか?」
とご主人に尋ねます。
「豆腐に味付けしてご飯にのせてるんですよ」
と、私が既に想像できている以上の説明はありませんでした。
とはいえ、ハンバーグ定食やカレーを食べる気にもならず、そのとうふ丼にしました。
蓋を取ると、想定以上に美味しそうな料理が姿を現しました。
かなりの量の豆腐が丼を覆っています。
そして、天かすと海苔と葱と紅生姜。
これは正解だったかもしれません。
早速一口。
やや甘辛い濃いめの出汁で煮た豆腐です。
「そこの道の駅のですよ」
とご主人が言っていましたが、これはなかなか旨い豆腐。
丼なので玉子とじになっているかと期待をしていましたが、そうではありませんでした。
しかし、天かすとのコラボがなかなか相性がよく、しかもボリュームがあって、満腹になりました。
お会計の時に、ご主人から
「美味しかったですか?」
と聞かれました。
「ええ、美味しかったです」
「自分たちの創作なんですけどね。美味しかったなら良かったです」
と破顔。
駐車場に戻り、バイクに跨りました。
これから、能登半島の東岸から内浦を回って氷見に向かいます。
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民芸茶屋 (うどん / 珠洲市その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.1
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