ホテルの部屋からは、北陸新幹線が見えます。
北陸新幹線開業で見違えるように立派になった金沢駅。
この大屋根は、雨や雪の多い金沢を訪れた人にそっと傘を差し出す、金沢人のやさしさ、おもてなしの心を表現したものだそうです。
新幹線のりば。
今宵の店は、この金沢駅ショッピングモール金沢駅百番街のグルメ街、あじわい小路にあります。
金沢カレーの人気店、ゴーゴーカレーも出店しています。
そんなグルメ街にある季節料理とおでんの店、黒百合。
東京の飲み友達に推薦されて覗いてみることにしたのです。
金沢でおでん屋に行列するとは思いませんでした。
入口で名前を書いて、椅子に座って待ちます。
並んでいる間に、本日のおすすめやメニューをチェック。
15分ほど待って、入店です。
私の後に、並ぶお客さんはいませんでした。
名前を呼ばれて、暖簾をくぐります。
カウンターに一席空いた狭いスペースに身体を滑りこませました。
活気のある店内です。
カウンターには肉じゃがなどのお惣菜が置いてあります。
まずは生ビール。
グラスで貰いました。
おでんは大根、焼き豆腐、玉子から。
本日のおすすめからたらの白子酢も。
いい感じのスタートです。
白子は蕩けるような食感と、ほのかな甘み。
おでんは、銘々に渡される小さな辛子入れから皿につけて、頂きます。
ここはやはり日本酒の出番。
時期もののひやおろしを頼みましょう。
この店の日本酒は全て満歳楽。
円熟したひやおろしと熱いおでん。
金沢らしい夜になってきました。
薄めのおでん汁は、関西風。
私好みの味です。
タネには味がしっかりと滲みています。
少しづつ、ゆっくりと。
ツーリングの疲れが、じんわりと溶けていくのがわかります。
大好物の玉子も、素晴らしい出来。
隣の先客は女性二人連れ。
私の頼んだ焼き豆腐が美味しいか、と尋ねてきてから猛烈に私に話しかけてきます。
どこから来たとか、どこへ行くとか、私は高岡出身だけど、あなたはどこか、などと、おちおちひとり酒を楽しんではいられません。
自分たちが頼んだキスフライを私におすそ分けしてくれましたが、ちょっと困りました。
それでも話を合わせながら、酒を進めます。
「どうして金沢はおでんが名物なんですか」
と彼女に問うてみます。
「なんでかなぁ。寒いからじゃない。だっておでんなんて全国どこにもあるでしょう」
私はもう一本いきたい気分になりました。
純米吟醸の森の吟醸蔵にしました。
お店もようやく空席が出てきました。
隣のお姉さんは、酔ってはいますが、悪い人ではありません。
私が、
「金沢らしオススメのおでんはなんですか」
と尋ねると
「赤巻と車麸がいいかも」
と教えてくれました。
ならば、それを頼みましょう。
金沢のお姉さん推奨の赤巻と車麸。
カマボコの一種ですが、ふんわりした食感と魚の旨味がおでん種としては秀逸。
更に美味しかったのは、車麩。
たっぷりと薄口の汁を吸った車麩は、おでんの為にあるような食材でした。
モッチリした食感もとてもいい。
酔っ払ったお姉さんは、連れの女性に抱えられるようにしてお帰りになりました。
私ともう一軒飲みに行きたそうでしたが、それは勘弁です。
日本酒を空にしてから、私もお会計を済ませて、店を出ました。
明日も早起きなので、このままホテルに帰ることにしました。
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黒百合 (おでん / 金沢駅、北鉄金沢駅、七ツ屋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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