商店街には、レトロながらも今なお人気の漫画キャラクター「のらくろ」デザインのバナーが下がっています。
このキャラクターの生みの親、田河水泡が青年期まで江東区に住んでいたことから、田河水泡・のらくろ館が造られ、界隈の商店街は、「高橋のらくろ~ド」と呼ばれています。
そんな商店街を過ぎて、静かな住宅街にぽつんと灯りが見えます。
居酒屋みたかや酒場。
刺身が旨いと評判の下町酒場です。
単に昭和レトロなだけでなく、なんとも雑然とした雰囲気。
三徳を出る時に電話を入れて空き具合を確認したのですが、我々が店に着く直前にタッチの差で別のお客さんが入ってしまったそう。
ここは予約不可なので、仕方ありません。
名物女将に「そこで立ち飲みならいいよ」と言われ、入口脇のテーブルに陣取ります。
まずは、飲物。
私は黒ホッピー。
本日二度目の乾杯です。
お店は常連さんたちで賑わっています。
濃密な人間関係が見て取れる空気感。
入口からではメニューが全く見えないので、私はカウンターの正面に回って黒板を確認。
メニューを写真に撮って、同僚たちに見せます。
お刺身はしめさばとまぐろを頼みました。
物置と化しているテーブルの一部を使っての立ち飲みです。
しめさばは絶妙な浅締め。
まぐろも脂がのっています。
どちらもこの量と質で600円と良好なコスパ。
同僚が一軒目から食べたいと言っていたとり唐揚。
別に単品で頼もうかと思っていた、私の好物のスパゲティサラダが、いっぱい添えられていたのが嬉しい。
唐揚はジューシーで、衣もスパイシー。
なかなか旨い。
同僚たちは、客に尻を見せてデンと構えて座っている女将が気に入らないようです。
確かに、彼女が立って、余っている椅子を使えば三人は座れますが、申し訳ない素振りもみせず、隣の客との会話に興じる態度がけしからんと怒っています。
そんな雰囲気を察してか、お会計の時にご主人も、倅と思しき若い店員も謝っていました。
立ち飲みさせてくれたのだから、良しとするか、いっそ満席で断ってくれた方が良かったのか、何とも判断が難しいところ。
ここを案内したのは私なので、責任を痛感しました。
気分を変えて、三軒目に向かいます。
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