2018年1月10日水曜日

亀戸下町酒場巡り① 亀戸香取神社そばの昭和レトロな「伊勢元酒場」は一見の私も温かく迎えてくれる店。下町ハイボールと肉煮込みでエンジンを暖める

夜になって北風も強まり、かなり冷え込んできました。
昨日森下、菊川を巡ったので、その流れでもう少し江東区の酒場は巡ってみようと思い、亀戸駅に降り立ちました。
目指す一軒目は駅から徒歩10分ほど。
亀戸香取神社のそば。


一杯飲む前に、せっかくなのでお参りしていきましょう。


香取神社は665年(天智天皇4年)に建立された歴史ある神社ですが、武運の神として知られ、それにあやかってスポーツ選手が勝利祈願に訪れることで知られています。


私はスポーツ選手ではありませんが、会社の武運長久を祈願しました。


お店は駅前から延びる広い道沿いにあります。
伊勢元酒場。
「酒場」と入った店名に、期待が高まります。


勢いのある文字が染め抜かれた暖簾。


その暖簾を潜れば、年季の入った飴色の店内。
8人ほどの小さなL字カクンターと、3人も座れば一杯の小上がりだけの店。


この店を訪れるきっかけとなった「酒場放浪記」の吉田類さんと倉本康子さんの色紙がかかっています。


隙間風を感じる古い店には、石油ストーブが似合っています。
加湿のためにストーブにかけられた薬缶も、渋い雰囲気を醸し出しています。


この店は下町ハイボール狙いで来ました。
お品書きには酎ハイボールと書かれています。
奥さんにお願いすると、一升瓶から作り置きの琥珀の液体が注がれました。
店によって使っているエキスが異なりますが、戦後の混乱期にウイスキーハイボールに似せて作られた代用飲料。
東京の下町ではまだ飲むことが出来ますが、絶滅危惧種になるのではと私は心配しています。


お母さんがレモンスライスを浮かせてくれるので、後は自分の好みで炭酸で割ります。
炭酸はドリンクニッポン。
新小岩にある野中食品工業有限会社製の強炭酸水。


そこへ、名物の肉煮込みが出てきました。


さて、ゆっくりと始めましょう。


肉煮込み、とお品書きあるものの、いわゆるもつ煮込み。
戦後の匂いを感じるネーミングです。


厨房はご主人が一人で切り盛り、ホールは奥さんというツーオペ。
注文が立て込んでいたようで、突き出しの冷奴が後から出てくるというご愛敬。


「酒場放浪記」で見て、是非とも食べたいと思っていたニラ玉炒め。
これも、ネーミングと実物にギャップがあります。
どちらかと言えば、ニラ玉子焼き。


玉子焼き器ではなく、フライパンで巻き焼きしているので、仕上がりがラウンドしています。
そんなことも微笑ましい。


かなり厚い玉子焼きを一回で巻いたことがわかります。


下町ハイボールをお替わり。


今度は氷も入れました。
共用のアイスペールからセルフサービスで。


ドリンクをお替わりしたので、つまみが足りなくなりました。
はしご酒のつもりですから、ライトなものを。
なめ茸おろしでジアスターゼを補給します。


もうワンランド。
こうやって注がれるのは、お客とお店のコミュニケーションでもあり、酒場での楽しみです。


ご常連は皆さん顔見知りの様子で、お互いに年始の挨拶を交わしています。
明らかに私だけが一見なのですが、奥さんも、ご常連も優しく接してくれます。
「おばちゃん」と呼ばれる私の母よりも年上かもしれない、おばあちゃんも元気に飲んでいます。
伝法な下町の物言いが、微笑ましい。


いつしか下町ハイボールは4杯目。
手が空いた厨房のご主人もカウンターに出てきて、ご常連と談笑。
お二人とも、柔和で下町らしい人柄の良さが伝わってきます。


お会計は2,080円。
奥さんに支払いを済ませて席を立つと、ご常連のお二人から、それぞれにお菓子のお土産をもらい、「寒いから気をつけて」と声までかけられました。
客筋の良さがわかる、とても温かいお店でした。




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夜総合点★★★☆☆ 3.4

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