大阪に赴任するときにグループ会社の方から教わった西中島南方の焼肉朋苑。
ホルモン系が絶品だという情報でしたが、一人では行くわけにもいかず、会社からも離れているので宴会にも使いにくいな、と思いながらチャンスを伺っていました。
今日は本社から役員が来阪。
「最終の新幹線までメシを食おう。新大阪に近い所がいいな」
という事前リクエスト。
朋苑を使う願ったり叶ったりのシチュエーションです。
焼肉がお好きな健啖家の役員ならきっと気に入っていただけるだろうとあらかじめ予約を入れておきました。
同僚のM部長と3人で会社からタクシーに乗り新御堂を飛ばして南方へ。
18時開店の少し前に到着。
まだ準備中だったのですが入れてもらいました。
店内は芸能関係、特にミュージシャンの色紙がぎっしり。
誰でも知っている有名アーティストの名前に驚きます。
きっと大阪でのコンサートの時に寄るのでしょう。
「みなさんいつも貸し切りなんですよ」
と奥さん。
私にこのお店を教えてくれたグループ会社のK役員も音楽業界。
なるほどと納得。
棚を見ると焼酎や日本酒の品ぞろえも渋く、これはご主人の見立てだそうです。
卓上のコンロ。
もちろん煙は覚悟です。
これがラインナップ。
ホルモンの充実ぶりには目を見張ります。
しかも驚きの低価格。
「俺はホルモンが好きなんだよ」
と役員も期待が高まっている様子。
とりあえず乾杯!
壁のメニューにあった白センマイ湯引きを注文しました。
いきなり旨い!
キムチ盛り合わせ。
グループ会社のK役員の
「ツラミ(頬肉)は是非。東京では食べられないですから」
という教えに従います。
奥さんに尋ねると
「ネギツラミが美味しいですよ。是非召し上がってみてください」
とのこと。
その名の通りネギとツラミ。
まずネギだけ軽く炙って取り分け、薄くスライスされたツラミを焼いて巻いて食べるというもの。
初めて食べましたが、肉そのものの旨味が感じられます。
ミノサンド。
ミノ(第1胃)のなかでも脂の多い部分で、一頭からわずかしか取れない希少な部位です。
こってりした脂のミノサンドは歯ごたえがありながらも柔らかいシコシコとした食感が抜群。
お酒はJINROのロックにチェンジ。
シマチョウ。
「シマの部分を下にして上が透明になった所で一回だけひっくり返してすぐ食べてください」
奥さんはこまめにテーブルを覗いて焼き方の指南。
「おいしく食べて欲しいんです。部位に合った焼き方が大事なんですよ」
マルチョウ。
プリプリです。
皮の部分からはみ出すチョウが堪りません。
脂が多いので勢いよく燃えています。
口の中でとろける旨さ。
ホルモン攻勢は続きます。
ハチノス(第2胃)とアカセン(第4胃)
「四面を均等に焼いて」
という奥さんの指示に従うM部長。
肉厚なのにこんなに柔らかいハチノスは初めて。
これは感動。
アカセンは東京では滅多にお目にかかれない部位。
ホルモン文化発祥の大阪ならでは。
アゴ。
筋肉が硬いのが部位の特徴。
脂身も固めですが噛んでいるうちにジューシーな味わいに変化していきます。
これはもっと食べたかった。
今日食べた唯一の精肉。
センマイ(第3胃)。
鮮度と処理がいいので、臭みも無くクオリティ高し。
ネリガエシ(喉の筋肉)とコリコリ(大動脈)。
こんなに希少部位が食べられるなんて本当に天国のような店。
テール。
骨を指でつまんでしゃぶりつきます。
きれいに食べないと勿体ない!
こんなに柔らかい上ミノは貴重です。
口がさっぱりして〆に食べるのに向いています。
「ご飯ものを食べようよ」と健啖家の役員はクッパを注文。
グループ会社のK役員推奨のキムチチャーハンは3人でシェア。
これは是非モノ。
初めてとは思えない気さくな接客をしてくれた奥さん。
笑顔がとても素敵。
撮影・掲載許可済み |
板場を一人で仕切るご主人。
奥さんからは「マスター」と呼ばれています。
撮影・掲載許可済み |
この店の肉の旨さはご主人の仕入れと処理、奥さんの焼き方指南のコラボによって実現しています。
音楽業界の人たちが贔屓にするのも良く分かるザ・浪速のホルモン焼き。
結局ほとんどホルモンばっかりを食べて大満足、満腹の我々。
焼肉好きの役員もご満悦の様子。
「近いですけど新大阪までいいですか?」
と客待ちのタクシーに声をかけ、役員をお見送り。
非常に充実したB級グルメ会食となりました。
M部長と別れ私は阪急南方から南森町に帰ってきました。
時刻はまだ21時前。
寄らないわけにはいかないバーホワイトラベル。
ちょっとお休みをしていたマスターと久しぶりに会い、会話も弾みます。
たった今食べてきた焼肉談義。
22時を過ぎて急に睡魔が襲ってきました。
常連さんが入ってきたのを潮時にスツールを立ち家に向かいました。
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