1月に転勤して以来気になっていたお店です。
国道一号線沿い、堀川橋のそばのビルの一階。
奥まった所にあるうどん屋さん。
残業帰りに寄ってみました。
店頭には可愛らしい手書きの料理の絵。
細々目うどんと言うからには細うどんなのでしょうが、かなり野菜がたっぷり入ったもののようです。
しかも有機野菜にこだわっている様子。
店の名はさざめうどん 落柿舎(らくししゃ)。
店内に入り、冷やしきつねうどんととろろご飯のセットを頼みました。
20時半とあって客は私だけ。
「ご自分で書かれてるんですか?」
と私が聞いたことからご主人との会話が始まりました。
野菜は木津の契約農家から仕入れているとか。
土のいい場所で80過ぎのおばあさんが育てた野菜をふんだんに使っているそうです。
もちろんその時々採れるものを使っているので、同じメニューでも具は変わるそうです。
だったら、野菜のたっぷり入ったものにすれば良かったな、とちょっと後悔。
出てきたお茶を一口飲んで「あれっ」と思いました。
ご主人に尋ねるとたまねぎの皮茶だとの答え。
身体にいいものですが、こんな所にも細かな気配りが。
もちろんたまねぎの産地にもこだわっているそうです。
その間にいろんなお話をしました。
クラシックがBGMで流れる店内は視覚と聴覚がミスマッチな空間。
うどんも茹で上がり、冷やしきつねの制作開始。
素朴なビジュアル。
とろろご飯とのセット。
ご飯は古代米。
富山から仕入れているのだそうです。
さざめうどんは繊細な味わいですが、ツルっとした食感はのど越しが良くスルスルと入っていきます。
とろろご飯に醤油をかけて軽くかき混ぜて頂きます。
お新香は件の木津産の胡瓜でしょうか。
15年この商売をやっているというご主人。
どこのお店も当たり前の商売をしていて画一的な価格中心の仕入れをしている、と嘆きます。
もちろん調味料にまでこだわっています。
うどん屋さんでここまでのこだわりは私も初めてでしたのでついつい聞き入ってしまいました。
撮影・掲載許可済み |
「次回は野菜たっぷりのうどんを頂きますよ」
と言ってお会計。
ご主人から渡された名刺には「手仕事屋」と書かれていました。
プライドを感じる名刺です。
私のブログの名刺をお渡しした所「携帯持ってないんで、娘にパソコンで見せてもらいますよ」と笑ったご主人の顔が印象的でした。
ごちそうさま。
0 件のコメント:
コメントを投稿