毎週のお楽しみだった火曜の朝の玉鬘のにほんの朝ごはん。
年内は今日が最終日。
いつものように7時45分で予約を入れておきましたが、最終日とあって大入り満員。
「あたしの計算ではうまいこと回るはずやったんやけど」
とママは言いますが、狭いお店はお客さんとスタッフでいっぱい。
そのママは昨夜2時間店内で仮眠を取っただけというテンションマックス状態。
それでも、皆さんご常連ですから、そこは心得たもので、和気あいあいの譲り合い精神。
私はカウンターの端っこ、女性スタッフが三人も目の前にいるという夜ならとても贅沢な待遇の場所に着席。
とはいえ朝ですから、私の目は妙齢の女性陣ではなく、魚卵陣とたまご陣にロックオン。
おかずが多過ぎて、厨房に収まり切らないポテサラが私の目の前に。
今日は男爵芋を二キロ茹でたそうです。
近所のおらんく屋の寿司屋のだし巻き。
やはりママが仲のいい新地の湯木から差し入れの特製明太子「誉」が、なんと2キロ!
これはその一部です。
プリン体を気にしなければ、超高級品が食べ放題。
定番の食べ放題イクラは、今日は6パック仕入れたそうです。
ちまちま出さず、パックごとカウンターの上に。
「なんぼでも取ってや」
と気前の良いママ。
ふんわりしらす。
生卵も山積みです。
目の前にお盆に続々とおかずが出されていきます。
今日は応援スタッフも入れてママ以外に3名体制。
いつも赤ウインナも。
がんもどき。
お吸い物。
目の前の玉子焼きは鰻の蒲焼と共にうな玉として出て来ました。
これが基本のセット。
各種おかず類を合わせると、全体像はこんな感じです。
これで1,000円ですから、出血大サービスも甚だしいところ。
オン・ザ・ライスが大好きな私は、まずうな玉丼を制作。
しかし調子にのってご飯をがっついてはいけません。
もちろんご飯はお代わり自由ですが、胃袋はお代わり自由という訳にはいかないからです。
明太子もド~ンとひと腹。
梅田のやまやもひれ伏す豪快さ。
そこにイクラとしらすを投入。
魚卵まみれです。
痛風じゃなくて良かったとつくづく噛み締めるささやかな幸せ。
何も言わないのに、すっと出てきた鰻の蒲焼のお代わり。
ここからは、大好きなご飯の友シリーズで攻めてみます。
お代わりした滋賀県産コシヒカリに鮭フレーク、磯じまん、なめ茸という、これ以上ない昭和ノスタルジー。
子供時代スーパーで母親にせがんでも、結婚して妻に提案しても買ってもらえなかったご飯の友たちが、誰にも何も言われずに食べられる幸せを、54歳にして噛み締めます。
生きていて良かった、としみじみ思う昭和サラリーマンの幸せ。
その後、生卵を投入。
いよいよフィニッシュに向かいます。
「今日はたまご醤油のんやで」
というママから受け取った納豆。
やはり大阪だけに、納豆はいりませんというお客さんもそこそこいらっしゃいますが、私は大好物。
大阪の外食では、納豆になかなか出会えません。
生卵に玉子醤油たれをかけ回し、そこにしっかりと糸を引かせた納豆をのせます。
黄身が流出する瞬間が、堪りません。
よくかき混ぜてNTKG(納豆卵かけご飯)の完成です。
大阪ならではの味付け海苔で頬かむり。
ようやくデザートまでたどり着きました。
年明けには新しい企画を温めていると言うママ。
企画力、実行力抜群のアイデアウーマンは、新地でも異色の存在。
こんどはどんなサプライズを見せてくれるのか、今から楽しみです。
3ヶ月間、どうもごちそうさまでした。
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