2017年11月27日月曜日

年内で立ち退きのため閉店する新橋の隠れ家的小料理屋「かすみ亭」は、心の籠った女将のおもてなし料理と温かい接客

今日は新橋で飲み会。
場所は四丁目のはずれ。
今では「環状2号のすぐ裏」と言った方がわかりやすくなりました。


昭和な飲食ビルが立ち並ぶ一角。


幹事のTさんの名仕切りで、路地裏の隠れ家的小料理屋かすみ亭を貸し切ってフェイスブックでつながりのあるメンバーのオフ会的な飲み会です。
総勢11名。


階段を上がって二階へ。
こういう佇まいの店はめっきり減りました。


スナックが並ぶ細い廊下の突き当りが、今宵の集合場所。


19時からの会ですが、私が一番乗り。
女将さんに初めましてのご挨拶。
柔らかい笑顔を返されて、私も常連気分です。


今日の献立が冷蔵庫に貼られていました。


全部で15品。
期待が高まります。


仕込みに二日かけるという大皿料理の数々。


彩りも美しく、お酒にも絶対合うであろう品々です。


田舎の親の実家でもてなしを受けるような、心の籠った料理。


北上・二子の里芋と厚揚げ煮


マカロニサラダ


ひき肉の信田巻、高野豆腐肉巻き、自家製トリハム


こんにゃくのピリ辛煮


白滝の辛子明太子あえ


鮭の白子・豆腐・まいたけ煮


パプリカ・セロリ・キューリサラダ


さつまいもとお肉・パプリカ煮


日光湯葉・三陸若布・セロリ酢


ぶり大根


砂肝・昆布・セロリ炒め


おいなりさん


お酒の揃えもなかなか。
大好きな三岳にロックオン。


今日は19時からの会ですが、手付かずの大皿料理を撮影したくて早めに来たのです。
「お酒、召し上がったらいかがですか」
と優しい女将の勧めに従い、冷蔵庫からビールを取り出します。


もちろん赤星をチョイス。


一足お先に、ひとりで乾杯。


集合時間となり、メンバーも三々五々集結。
乾杯の後、早速お料理に箸を伸ばします。
ひき肉の信田巻、高野豆腐肉巻き、自家製トリハム。
薄味の料理は、身体にも優しい。


豊富な野菜が嬉しい鮭の白子・豆腐・まいたけ煮。


とはいえ、マカロニサラダや白滝の明太子あえなど、みんなが大好きな酒のつまみも抑えています。
組み立てとバランスの妙。


ここでお酒は気になっていた三岳のロックにチェンジ。


里芋と厚揚げ煮はほっこり。
いい出汁の味が滲みています。


ここで私の大好物の厚焼卵が出てきました。
「これだけは、買ってきたものなの」
と女将が言います。
「築地の松露でね」
と笑う女将は元編集者。
いろんな事情に精通した方なのですが、そんなことをおくびにも出さない控えめな方。


ほのかに甘い東京の玉子焼きに三岳も進みます。


これまた大好物のこんにゃくのピリ辛に、禁断の日本酒の扉を開けてしまいました。


岐阜の超辛口、三千盛
こんな揃えがあるのも、女将のこだわりでしょう。


砂肝はしっかり目の味付けで、辛口の日本酒に合い過ぎです。


サラダで口直し。


手間のかかるぶり大根
ぶりの旨味と大根の甘みが醤油を触媒にして相互に作用。
これだけでご飯が二杯は食べられそうです。


和の料理の中にあって、唯一洋風な味付けのさつまいもとお肉・パプリカ煮。
下ごしらえに相当手間がかかっているのがわかります。


日光湯葉・三陸若布・セロリ酢で口をさっぱり。
これで一通り食べました。


もうお腹はいっぱいですが、締めのおいなりさんは別腹。


もちろん中のご飯は具沢山。


初めましてのメンバーもいた会でしたが、皆さん明るくて楽しい方ばかりだったので、私もすぐに打ち解けて楽しく会話することができました。


こんな素敵な店が新橋にあったことを今更知って忸怩たる思い。
しかもこのエリア一帯の再開発で立ち退きとなるため、年内で営業を終了し、しばらく閉店。
再開を心待ちにすべく、名刺をお渡しして女将のメーリングリストに載せてもらいます。

美味しい料理とお酒を楽しみ、最後は全員で集合写真を撮影してお開き。
また楽しい会やりましょう、と約して解散。
二次会に向かうメンバーと別れ、遠距離通勤の私は新橋駅に向かいました。




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夜総合点★★★★ 4.0

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