2025年11月12日水曜日

新橋烏森口の老舗鶏割烹「末げん」の名物オリジナル親子丼「かま定食」

 

ニュー新橋ビルと柳通りを挟んだところにある老舗鶏割烹「末げん」
すっかりご無沙汰ですが、インスタでフォローしている方の投稿を見て思い出し、久しぶりに食べてみたくなりました。
猥雑な雰囲気の烏森で、その存在に気付かず通り過ぎてしまうような地味な外観ですが、1909年(明治42年)創業。
三島由紀夫が最後の晩餐に選んだ店としても知られています。
夜はなかなかのお値段なので、接待向きですが、ランチならポケットマネーで手が届く範囲。


暖簾をくぐると下足箱。靴を抜いて上がるのです。
この日は開店10分後に来たのですが、既に玄関右手のテーブル席は満席で、左手の座敷席に案内されました。


ランチメニューは三種類。
から揚げ定食たつた揚げ定食そして名物のかま定食です。
どれも食べたことがありますが、久しぶりに来たので、名物のかま定食にします。


程なくして蓋付きの品のある丼に入ったかま定食が運ばれてきました。


「かま定食」の「かま」とは、鶏のひき肉を指す言葉で、末げん独自の呼び方です。
鶏鍋に使う地養鳥や軍鶏などを二度挽きした“かま肉”を卵でとじた丼が、名物の親子丼「かま定食」になりました。
創業者が「お客の運転手やお使いの人が待っている間に、手軽に食べられるように」と考案したのが始まり。
もともとは裏メニューでしたが、評判が広まり、今ではランチ限定の看板料理になっています。


なめこのお吸い物とお新香が付いています。


小鉢は切り干し大根。


三種類の鶏肉(地養鳥・軍鶏・合鴨)をブレンドして二度挽きしたひき肉を使用。 
おそらく上質の鶏肉の半端な部位を挽いていると思われ、そぼろ状の肉が卵と一体化してふわとろ食感になり、しかも上質の鶏の旨味が濃厚に広がるという寸法なのでしょう。
たまご好きの私には堪らない料理です。
杓文字ですくって食べれば、唯一無二の「親子丼」。


絶妙の半熟そぼろの食感が面白く美味しい
三つ葉との相性も良い感じ。


味は東京らしい濃い口の甘辛ながら品もよく、ややつゆだくでご飯が進みます。
新橋勤務が長い私にとって、今日の「末げん」の「かま定食」は、ノスタルジックな思い出のランチとなりました。


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昼総合点★★★☆☆ 3.5

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